◈◉【第百十帖】◉◈
「てか、綾音さん。サラッと会話に混ざってましたけど………いや、本当に今更なんですけど」
「あっ、姉さん。本体がどうのこうのっていう敵はどうなったんですか?」
「終わったから会話に混ざった」
「多分、あの混ざり方だと綾音さんが敵と戦っているのを作者が忘れて会話してるもんだっていうミスを読者から指摘されそうな入り方だよ」
「絶対に誤解される入り方してきたよね」
「本当に妖怪みたいなことしないでもらっていいかな。心臓に悪いんだけど」
「妖怪の遺伝子を体に取り込むと、仕草とかそういうところまで妖怪になるんだなって思った」
「まぁ………でしょうね」
綾音さん、還暦迎える年齢になっても進化を続けるんですか。
じゃないと生きていけない世界の状況ではあるかもだけど。前線は退いているだけっていう話なもので、実際は何かあれば最前線組にも平気で出てくるような戦いが現状だ。
多分、綾音さんとシャゼラさんに関しては本人がやりたくて出てきてるんだろう。大きな存在だから、そういう人が側で一緒に戦ってくれるというのは大変有難いことではある。
けど………流石に心配になってくるよ。もう少し自分の体とか年齢とかを考えて、労ったりしてほしいところではある。
優姉ちゃんだってちぃねぇだって、2人の全盛期よりも高い実力を備えているわけだから。身内が心配だからっていうのはあるのかもしれない……それでも、心配されるほどの人間じゃないはず。
まぁ、私は後から入ってきた人間だしね。総督府に居た期間も極僅か。最前線組の人間関係にあれこれ口出しできる立場ではない。
本当に駄目だったら、優姉ちゃんとちぃねぇが止めている。そこら辺の判断も出来てこその最前線に選ばれた人間の役目というか………そうじゃないとやっていけない立場ではあるのは私でも分かる。
私以外ヘラヘラしているようだから、杞憂で終わりそうなものだが………
「けど、山本の能力……なんだったら、高校の時くらいから使いたかったかな~。そうすれば、もっと良い戦果が上げられた気がするんだよな。楓でも個性がもう少し出せていたりとかさ~」
「姉さんにそれ以上の個性があったら困るよ。ただでさえ、個性的だからセンターとか任されたり色々と仕事回されたりしてたんじゃん」
「ちゃんとメジャーデビューする少し前から、割と私とシャゼラのツートップみたいなところが出てきたよね。6人の時のKAT-TUNみたいな。仁亀的な感じで」
こういうところで仁亀っていう単語は、外部の色々なところを刺激しそうな予感が………
山本の能力を得たせいで、不気味さと陰の薄さみたいなのを得ても、それでも一切消えない綾音さんの癖の強さよ。
昔から何も考えずに、思ったことをストレートに言うのは何が何でも変えないんだね。変わらないっていうのが正しいのだろうか。
三つ子の魂百までをちゃんと身をもって示している希少な存在、松岡綾音。
………シャゼラさんとかもそうか。ライブ映像で見た昔の頃と殆ど何も変わらない。年取った以外に何も変わってないところ。
「実際にKAT-TUNのパートの時は、姉さんが赤西君と中丸君パートで、私が亀梨君パートだったもんね。ボイパまでやらされてたじゃん」
「ボイパは良いんだけど、シンプルにパート増えて割とキツかったなっていうのはある。でも、シャゼラもNEWSのカバーも、6人時代とかの時は基本的に山Pと錦戸君の2パートやってたじゃん。私が手越パートで」
「んー、よく覚えてない、かな?」
「覚えてとけよ。活動内容くらい」
「ははは~」
この話、要らないでしょ。
ジャニオタが変に騒ぎそうなネタを無駄にぶちこんだだけじゃん。
………そういうこと言っちゃう私も火種になるか。




