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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第百八帖】◉◈

優姉ちゃんの言ってることは間違っていないんだけど………なんか、ちょっと言い方が気に食わなかったんだけど。凄い角の立つような言い方をされたような気がする。


気がするっていうか、していたよね?思いきり。


ちぃねぇもクスクスしているし。動かなくなったシャゼラさんを抱えているように見せ掛けて、実は笑いを隠そうとしているっていうのがバレバレなんですけども?


綾音さんは変わらず、徘徊しながら喋り続けている。もはや、そろそろ……ただの不審者にしか見えなくなってきた。

綾音さんだからっていうのもあるのかもしれないけど………扇子ヒラヒラさせながら、ずっとグルグル部屋の中歩き回っていて、何十人っていう女の人をビビらさせているっていう今の光景を作り出している綾音さんが完全に頭がイクところまでイッちゃった人にしか見えないもん。



[その身、例え銃火器で頭を貫かれて脳漿が飛び散ろうとも死ぬことはない強靭なもの………]


「マジであの人、さっきから何を言ってるんだ?まだ終わらねぇの?」


「さぁ………?私に言われてもねぇ………」


「後、脳漿が飛び散ろうとも死ぬことはない強靭な体って…………そんなことあるの?流石に盛ってない?」


「嫌、綾音さんとじいちゃん………後はシャゼラさんもガチだよ。じいちゃんに関しては、綾音さんを助けた時の話で有名になっているからあれだけど。綾音さんとシャゼラさんに関しても結構ビックリなエピソードあるんだよね。それについての」


「ど、どんなの………?」


「第三次世界大戦の時に、残党狩りみたいのをしていた時に、綾音さんがちょっとしたミスをやらかしたっぽくて、そのときに敵から銃弾を受けたっぽい。その銃弾も特殊な魔術やら何やらが組み込まれていたから、それをモロに頭に食らったみたい」


「普通なら即死だよ」


「その時に頭蓋骨の右半分が粉砕して、脳味噌が地面に飛び散っていたらしいんだけどさ………」


「だから、死んでるんだってば。その時点で」


「うん。即死だね。神っていうポジションに居る奴等でも、流石に頭をぶち抜かれたりしたら死ぬよ。しかも、魔術やら何やらが組み込まれていたなら尚更だよ………たぶん、神殺しか何かの古式の術式じゃないのかな?綾音さんが反応しきれなかったっていうことだったら……綾音さんも残党狩りだからって油断したんだろうけど」


「まぁ、話の流れからして………綾音さん、そんな状態でも少なくとも生きて帰ったっていうオチがハッキリ見えてくるから怖いんだけどね」


「目の前で徘徊しているのが答えだからね」


「うん。で、そこからどうなったの?」


「頭から脳味噌と血を垂れながら全滅させたって、その状態で普通に総督府に戻ったらしくて………たまたま、シャゼラさんも同じような仕事を受けてて、その最中で頭ぶち抜かれて同じような状態になったまま帰ってきて治療を受けてたっぽい」


「受付、本当にホラーだったろうな………」


「悲鳴が止まらなかったらしいよ」


「「だろうね」」

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