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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第百一帖】◉◈

なんなんだよ。何がしたかったんだよ。


馬鹿やってるだけじゃん。はぁ………えっ?これがずっと続くのはしんどいんですけども?


あーあ、やりたくねぇな。マジで。



[なかなか、派手なことをしてくれるじゃないか?覇王、規格外……そして、異界貴族九刃の手越に、赤城の孫に……規格外の娘]


「誰?」


「…………………山本(さんもと)五郎左衛門(ごろうざえもん)


「山ン本って………ぬら孫?」


「いや、そっちもそうなんだけど。一応は江戸時代の文献にも載っている妖怪の一種だよ。人間社会に溶け込んで裏で人間を操る。ぬら孫の通りに豪商のフリをして人間を操るんだよ」


[ほうほう、手越さん。知ってくれているのは嬉しいですね]



私達が入ってきた出入口の反対側の出入口から中に入ってきたのは、山本五郎左衛門。


文献通りに……巨漢の男だった。身長は2メートルをゆうにこしているだろう。体重に関しても150キロは下らないデブだ。


しかし、ただの百貫デブというわけではなさそうだな………高そうな着物の袖から垣間見える腕。脂肪の塊ではなく、筋肉の塊であるのは分かった。


脂肪によるデブではなくて、筋肉で構成された体というわけか。まさに、豚と体が似ている。



「千住といい、ここはどうやら(あやかし)どもの根城らしいね?山本さん、貴方は新興勢力とはどういったご関係で?」


[俺ですかい?そりゃ構成員ですよ。妖怪扱いするのは勝手ですが………これも仮の名前でしてね?]


「そんなのはどうでもいい」


[あらあら?俺が幹部クラスの人間だとしても、そう言い切れますか?貴女方にとって、俺達の情報は必要不可欠だと思うのですか?俺達の情報抜きで、俺達の組織に勝てるなんて………そんな甘い考えをしているわけではございませんでしょう?]


「なんか、ムカつくしゃべり方だな」


[そんなことを言って大丈夫ですかい?]


「後、何でお前ら揃って声がラメってんだよ。風呂入りながら電話してんのかってくらいに声がラメってんだよ」



優姉ちゃん、急にキレすぎ。



[ラメる?何を言ってるんのかが分からない。最近の若者言葉というものにはついていけてなくてね?特に覚える必要も無いと思ってね]


「出たよ。時の流れに乗れねぇ老害発言。お前らみたいなやつが、お前みたいなことを言ってるのは耳にタコが出きるくらいに聞いてるわ。新興勢力の資金も法的にも真っ黒のビジネスやってんだろうが………そんなしょーもねぇこと言ってる時点で、稼げるもんも稼げねぇだろうが」


[ほぉ?小娘が。最前線組に入ったからと言って、それなりの財を築いたからと言って………年配の人間に対しての言葉とは思えないですな?]


「年配じゃねぇ、老害だよ。後、お前らよりも真っ当な金の稼ぎ方してるから。残念ながらクエストバーサーカー以外でも……この戦争以外での稼ぎも作れてるんだわ。なんなら、教えてやろうか?法に触れねぇ仕事っつーのを?」



すると、山本から殺気が一気に増し、優姉ちゃんに突進してくる。体型の割に、なかなかの俊敏な動きだ。



[言葉を選べ。クソガキ]

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