◈◉【第九十三帖】◉◈
(優姉ちゃん、流石にちょっと怒鳴りすぎ。圧を掛けすぎ。そこまでやらなくてもいいよ………鬱陶しいのは分かるけど、あんなになるまでビビらせなくても、ね………?)
「やっぱ、ラノベの敵って本当にキチガイが多いのな。でも、キチガイに限って割と実力は低かったりするからな………嫌、そんなこともないか」
「人によりけりじゃないですかね?」
「千手、とりあえず……お前は殺しておくが。最後に言い残すことは無いか?」
[ちょっ、ちょっと………!!お待ちください!!]
「キーキー騒ぐんじゃねぇ。命乞いできる立場じゃねぇだろうが」
「優香、喋ってても時間の無駄だから。さっさと殺すなら殺しちゃった方がいい。私のこのエコーが掛かったキンキンの声はマジで耳障りだと思ってるから」
「この2人、今のところ双子の姉妹にしか見えなくなってきた。結憂さんと憂依さんって昔はこんな感じだったのかな?」
「さぁ………憂依さんの方は普通に主婦やってるだけだし。表向きでは。一応は最前線組でしょ?あの人も」
「嫌、あの人は最前線組に入れるだけの実力はあったけど、総督府からの最前線組の加入を断っていたから。自分の自由に人生を決めていきたいっていう理由で。美紅さんもそれを尊重して根回しとかもやっているから、本当にただの主婦だよ」
「表向きでは、ですか?」
「まぁ………多分。私もじいちゃんから聞いただけの話だから分かんない。そこまで憂依さんとは接点が無かったから。昔から綾音さんにベッタリだったから。基本的に」
「優香、私のこと大好きだったもんねぇ~♪」
「…………………………………そういうことにしておきます」
「なんか、反応が薄くない?」
「流石に60越えたババアに猫なで声喋られるのは背筋が凍るよ。私の背中、現在進行形で氷河期が到来してるよ」
「今は見た目だけなら高校生じゃん」
「見た目だけの話でしょ。その姿の綾音さんは私のイメージとしてはガキ大将のイメージしか無いから。楓の昔のYouTubeとかDVDとか見る限りだと、ただのDQNの女ってイメージしか無いから。カルテナさんや千明さんをいじめてるヤニカスDQNのJKってイメージですから」
「そこまで不良じゃないよ。ちゃんと学校は行って勉強だってそれなりに……やってたと思うし。大学だって一応出てるわけだし。勿論、自分で学費を払っていたもん。誰からも文句を言われる筋合いは無いから」
[すみません。すみません]
「「あっ?今話してんだけど?」」
[あっ……………すみません]
怖すぎるんだって。
変なところで圧掛けんなって言ってるじゃんか。そういうのがいけないんだって。そんなに鬱陶しいなら早く殺せばいいじゃん。
この2人も、今すぐ殺せる相手を殺さないで弄ぶところがあるからな………十二分にサイコパスだよ。新興勢力と似たような思考回路を持っているよ。
「ちぃねぇ、私達で周りの奴等から片付けちゃいますか」
「へぇっ?あっ、うん。全然大丈夫だよ」
「ボーッとすんなや。こんなところで」
「…………てへっ」




