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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第九十二帖】◉◈

[お主ら………私達を殺そうというのか………不届き者共達が……………!!]


「おっ?誰か喋っているんだけど?どうしたん?コイツ等」


[お主達には制裁を下さないといけないようだな。そのような傲慢な態度による、私達への侮辱を………その報いを……受けててもらうぞ!!]


[落ち着いてくだされ。千手様]


[何を言うか。あそこまで見くびられて私達の面を汚されたのだぞ。これほどの辱しめを見逃していいと思っているのか!!]


[しかし、この者達は………総督府の最前線組なんです!!迂闊に敵に回しては私達は全員皆殺しになることでしょう………!!]


[総督府……?最前線組………だと?この者達が?]


(あれ、私達のことを………知らない?)



新興勢力に関与しているなら、私達の情報は入っているはずなのだが。それに、新興勢力の誰かの能力によって作られた存在なら、私達の情報をプログラムしないで野に放つなんていう効率の悪いことしないはずだ。


私達の情報をプログラムさせておけば、私達を見掛けた瞬間に臨戦態勢に移れる。こんなグダグダと戦うか戦わないかなんて言い争うという状況には成り得ないはず………


何よりも、こういう余計な感情も不要なはずだ。私達を殺すための兵器として扱っているのなら、こんな人間じみた感情までも再現する必要がない。


一体………どんな世界なんだ。


この、夢の世界は………?


新興勢力は何を目的として、コイツ等を作り出しているのか………私達を殺したいだけなら、こんな回りくどい二度手間のようなことをする意味がない。


何かしらの意図があるのか?


それとも、ただの余興として面白がっている狂っている奴等なのか………?


新興勢力の奴等の人柄なんてどうでもいいか。殺してしまえば……潰してしまえば、そんなの考えたって無駄になる。死人のことをいちいち考えるなんて時間の無駄だからね。



(はぁ………にしても、こういう謎の仕掛けは鬱陶しいっていうのはあるな………私達への精神攻撃やら戸惑いやらを作って、どんな形でも良いから精神的な負荷を掛けたいというところか。こんなの、悪ふざけも良いところだっていう風にしか見えないがな………)


[総督府の最前線組………松岡綾音、シャゼラ・レ・オラースト、赤城優香、鷹山千春、手越祐佳………何よりも、この金髪の手越祐佳は………あのクババの母、リリスでもあるんです]


[そんな………そんなわけがあるまい。こんな奴等、見たことないぞ?]


「嫌、見たことねぇなら知ってる知らないの以前の問題だろうが。後、この甲高い声が………あれか?奥の千手観音様で良いんか?ゴチャゴチャさっきからうるせぇんだけど。お前ら、何がしたいん?新興勢力から何か言われてやってるんじゃねぇの?」


[あ、そ、そ、それは…………その……………]


「ボソボソ喋ってもよく聞こえねぇからハッキリ喋れ。お前らはどういうポジションで、新興勢力とはどこまでの関係なんだ?構成員はどこにいる?そもそも、お前らが構成員なのか?どうなんだよ!!」


[わ、私達はよく分かんないです………!!それに、構成員では無いです………!!]


「………じゃあ、なんなんだよ」


[産み出されただけの存在です。おそらく………敵の反応を面白がるための、余興かと………]


「なんだよ、それ。頭イカれてんな」

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