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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第九十帖】◉◈

綾音さんと優姉ちゃんもちょいちょい喧嘩してんのな。


優姉ちゃんが喧嘩の原因を作ってるんじゃないのかなって思うくらいに、ここ最近は優姉ちゃんが喧嘩しているところしか見ていない。

割と吹っ掛けられている方が多いはずなのに………まぁ、ほぼ100%の確率で売られた喧嘩を買ってるからだと思う。


喧嘩売られるのは仕方ないとしても、いくらなんでも買いすぎなんだよ。そういうのを繰り返しているから、買っては売られの悪循環が起きているんだと思う。


綾音さんも同じような学生時代を歩んでいたらしいから、そこまで似なくても……とは思う。喧嘩したって良いことなんて無いんだから。喧嘩はしないに越したことはないと思う。


まぁ……人間関係も人それぞれだから、私が一概にこうだからとは言えないのも難しいところだよね。



「ここから天守まですぐなんかな?」


「城の敷地内だし、そこまで距離は無かったはず」


「にしても、天守閣以外にもこんな大きな屋敷を構えているなんてね。なかなか広い庭園までも用意なさって………新興勢力の上の人間は意外と変なところに拘りが強い人間なのかな?」


「そこら辺はどうでもいいや。終わらせることだけチャチャっと終わらせたい」


「早く終わっても起きたら10分ちょいしか経ってないパターン有り得るかもね」


「いや、逆じゃね?………ん?どうなってるんだっけ?夢の世界とリアルの方の時間の誤差って」


「リアルの時間の数百倍から数千倍の時間の流れの速さだから…………起きても10分くらいしか経ってないとか、それこそ5分も経っていないとかって全然あるかもね」


「あぁ、なるほどなるほど。優香ってそういうのも詳しくなったんだね。大叔母としては、親戚の娘の成長は嬉しいもんだよ。私は子供いなし、結婚もしなかったからねぇ~、それでも身内の子供の成長は嬉しいよ~♪」


「見た目高校生なのに、言ってることが完全にババアだよ。綾音さん………。実年齢が分かっているとは言え、見た目の年齢が年齢だから、凄い違和感があるんだよなぁ」


「ちっちゃいことは気にしないのっ」


「見た目と声が若ぇってだけでも違和感なのに……このギャップにはいつになっても慣れなさそうだな。昔の楓のDVDの人間が目の前にいて、それと喋ってる感じなんだもん。なかなか異様なもんだよ」


「そのままの姿の方が良かった?」


「いや、そこまで気にするってわけじゃないから。どっちでもいいと言えばどっちでもいいって感じ」


「姉さんわ天守閣ってどっちから行けばいいんだっけ?」


「とりあえず上の方に言ってればいいんじゃないの?」


「分かった。…………あれ?皆、行かないの?」


「行く行く。ちょっと話し合いしてから行くから。シャゼラ1人でも行っちゃっても大丈夫だよ」


「それは流石に不安だよ。行くんなら皆で行こうよ」


「そんな学校の連れションじゃないんだからさー。シャゼラなら1人で行っても問題ないでしょ。私達はタバコでも吸いながら待ってるから」


「それ、姉さんがサボりたいだけでしょ」


「あっ、バレた?」


「早く行くよ」


「という金髪からのご所望なので、さっさと天守閣の方に赴きますか~」


「う、うん」


「分かりました……」


「綾音さんが先陣切って大丈夫なんかね?これ」



まぁ、こんなんで生き残ってきたんだから信用してはいいのかもしれない。不安しかないけど、実績はあるから信用するしか無いよね……

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