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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第八十一帖】◉◈

「これから、どうする?江戸城とかも再現されてそうだし。そういうデケェ城でも探してみる?」


「あー、そういうところに潜んでそうだわ」


「目立つのが嫌だからって、意外とそこら辺の団子屋とかに隠れているかもしれないけどね。そうなると探すのが一苦労になるけど………」


「まずは町の方を出歩いて少しでも居場所やら何やらの情報集めといきますかね?ちょっと敢えて目立つような感じで立ち振る舞っていれば、向こうも何かしら動きがありそうじゃん」


「そう、しよっか」


「おけおけ~」



敵の本拠地とも言える場所に居るとは思えないくらいにフワフワとしているな。

実際に敵の中枢に殴り込んでいるわけじゃないから、敵の本拠地に居るという実感が湧かなくて緊張感が持てていないっていうのは共感できなくもないが………


いくらなんでも、緩すぎない?


だって、恐怖を感じすぎると、それだけでも死ぬっていう状況なんだよ?多分、変に負の感情が溜まりすぎたりしてもアウトっていう状況。


シンプルに敵の攻撃以外からでも簡単に死にやすくなっているというのに………いや、だからこそ良いのかもしれない、のかな?


変に怖がっているよりは、死ぬ確率はグッと下がる。最前線組なんだから、敵を目の前にしてビビってメンタルやられて負けるなんていうんじゃやっていられないはずだからね。


無敵の少数精鋭って扱いが最前線組なんだから。そう簡単に死ぬわけがないっていう感じ。最前線組が死ぬことなんて想定していないだろうから。それだけの実力を備えていないと慣れないってことなんだし。


最前線組で戦死したっていうのは、彩陽さんとみゆきさん………それも、戦死の理由は楓組との内戦だからね。そりゃ負けても仕方無いよねっていうわけだよ。


楓組前世紀を相手取って勝てる方がおかしいくらいだから。

しかも、彩陽さん……綾音さんと戦ったらしいからね。戦ったから負ける相手と戦ったんだから、これを最前線組の汚点って考えることがおかしな話だ。


最前線組が最前線組と戦ってるんだから、殺し合いになれば絶対に片方は死ぬんだから。無敵の少数精鋭というレッテルは剥がれないよな………なんて。



そういうレベルの人間なんだよね。この2人も一応は。

なら、私が色々と考えるのは2人を信用していないってことだから………信用するから、ちゃんと2人の背中を見ておけばいいだけの話。


背中を預けられている身なんだから、私はその背中を守ることだけに注力すればいいだけのことだよね。



「祐、スニーカーとかって置いてないの?ここ」


「まぁ、結構拘って元禄時代を再現しているなら………草履じゃない?」


「マジかよ……でも、綾音さん達もタイムスリップした時は草履で戦っていたんだよな……意外と動きやすいんかな?草履って」


「動きにくかったら昔の人でも履かないと思うから、ある程度は動きやすく出来てるんじゃない?スニーカーと比べたら流石にスニーカーの方が機動力はあるでしょ?っていうくらいのもんでしょ」


「だったら良いか。足の指の間が擦り切れないことを祈る」


「夢だから、ちょっとした痛みくらいなら感じにくくなってるから大丈夫だよ」


「めんどくなったら最悪素足で」


「素足は止めとけ」

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