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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第八十帖】◉◈

そして……私達3人は屋敷の一室に居る。だだっ広い和室の中央に、私は畳の上で雑魚寝という形だったみたい。2人も同じような状態で、この屋敷に居たみたい。


縁側の方を見てみると、庭園が広がっていた。


普通に金持ちの屋敷みたいなところに転移させられたんかな……?こんな格好の私達には似合わないような綺麗な屋敷だ。


たまたま、なのかもしれないけども。


それに、外の方からガヤガヤと人の声も聞こえていることから、どうやら前に実験的な感じで来たときみたいに自分達の人間以外は誰も居ないというわけでは無さそうだ。


他の人間を連れてきたのか、あるいは自分達が作り出した人のようなもの………まぁ、新興勢力以外の人間の事はどうでもいいか。


流石に不特定多数の人間を巻き込んで夢の世界に連れていくなんていうことをしていたら、それこそ情報が入ってくるはずだろうから。

仮に一般人を巻き込むような戦いだとしても、偽物の人間を殺したところで実質的な被害が出ないなら気にすることもない。


散々、人殺しをしてきた立場からすれば……人間じゃない何かを消せと言われたら簡単に消せるような思考回路だよ。

非難はされるだろうが、非難する側の人間の意見をいちいち気にしているほどの余裕は私達には無いわけであって。


そんな平和ボケしている奴等の言葉なんて生ゴミとしてしか見ていないから。喋るな、偽善者共がって言いたくなる。


鳥の鳴き声まで聞こえているあたりから、かなり細かいところまで再現されていて、現実世界と変わらない環境になっている。違うところと言えば、時代錯誤の風景と言ったところか。


何百年前の世界だよって感じだよ。新興勢力の頭の趣味なのかもしれないが………わざわざ、ここまで拘る必要が無いと思う。


上に立つ人間は本当に変わり者が多いね。変わり者だからこそ、カリスマ性があったり非凡な能力があったりするから上に立てるのだろう。


楓組とかを見ていれば納得せざるを得ないな。



「江戸時代………17世紀末……十八世紀初頭っていったところかな?」


「元禄時代って感じじゃないのかな?その時代だと、楓組の5人が初めて集まってタイムスリップして色々とやっていた時が、その元禄時代だったはず」


「まさか……そういうところも狙ってるんかな?」


「どーだろうね?そこら辺はどうでもいいでしょ。新興勢力を倒せれば何だっていいわけだし」


「ただ、あまりにも時代錯誤じゃね?っていうだけでしょ。いくらなんでも時代が古すぎない?っていうのが引っ掛かるだけで。後は特に何か大きな問題があるわけでもないんだし。ただ、私達の格好が………うーんっていうのもあるくらい?」


「甚平は何回か着ていたことあるから、私は別に何とも思わんなーって感じ。千春の甚平………意外と似合ってるで?」


「そ、そお?」


「見た目とか顔とか………男っぽいから余計に似合ってるのかも。逆に花魁の格好とか絶対に似合わないでしょ。ちぃねぇは」


「なんか……ちょっと、その言い方は嫌だなぁ……」

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