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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第七十八帖】◉◈

「てか、何で芽郁さんは私達を急に?」


「奴等に動きがあった。これから夢世界に転移させるから。転移って言っても寝てもらうだけだけど」


「あー、そういうことですね。ちょうど寝ようかなって思ったんで。こんな深夜帯に呼び出すなんて如何なものかなって思ってましたけど」


「こういうのが無くなるのかなって思って総督府辞めたっていうのがあるのになぁ……あーあ、って思うところしかないよ」


「2人とも、文句言わない。それも覚悟の上で脱退したり戦争に加わってるんでしょうが。前段階で断ることも出来たんだから、引き受けたからには最後までやってもらわないと困る」


「「はいはい。わかりましたー」」


「本当に分かってるんかね………」



語り手の方も、ちぃねぇが放棄して私に押し付けやがった。

場面が変わる時に「語り手、私に押し付けたままにするの?」って少し角の立つ言い方をしたんだが……そんな言い方を気にせずに、「あー、それでいいんじゃね?」って私にそのまま押し付けた。


ふざけんなって言っても、「私、語り手なんてやりたくないしー」とか「今までずっとやってきたんだから、そろそろ変わってもいいんじゃないのかな」とか……訳の分からんことを言い始める始末。



こんなことを言っても何にも変わらないので、諦めることにしました。


今後の流れとしては、先の新興勢力の方に動きがあったということで、再び夢の世界に赴くということになった。

調べると、結構前から活動を開始していたようで。夢の中だと時間が現実の時間の数百倍から数千倍の速度で流れているから。


かなり、色々な事が新興勢力の方では進んでいるっていう見方をした方が良いかも。

そのことについては2人にも伝えたんだけど………理解はしているようだけど、あまり気には留めていない様子だった。



「じゃあ、これから向かわせるから。向こうでも、色々なことが急激に進んでいるから。精神だけを送り込むっていうだけだから、肉体という鎧がない状態での戦闘になる。それは向こうも一緒だけど、下手に相手にビビるような事態だけは避けてね?ここからの戦いは精神力の強さが勝敗を決めるから」


「わかりました」


「はい」


「………………優香、千春。2人は特に気を付けてほしいんだよ?分かってる?」


「分かってますって~。そんなに釘刺されなくても事情とか、そういうのは承知していますって。そういうのも分からなかったら、最前線組なんてやっていませんよぉ~」


「そうだけどさ………死なれたら困るんだよ」


「死なないようにすりゃいい話でしょう。後、向こうも精神だけが夢の世界に居るっていうなら、向こうもどっかに肉体は置いてあるはずなんで。そこを調べておいてもらえたら助かります」


「うん。そっちの方は動いているから安心して」


「ういっす。千春。………いっちょ、やりますか?」


「とりあえず、致命傷食らったり、恐怖心植え付けられたりしなけりゃいい話っすもんね。芽郁さん?」


「あぁ……まぁ」


「口でいうのは簡単なんだよ。実際にやるとなったら………いや、それも2人にとっては杞憂かな」



余計な心配事かな……この2人なら、何とかなるようにするでしょ。

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