◈◉【第六十八帖】◉◈
「ポーカーじゃなくて………何やる?あっ、祐も来たから3人で大富豪でもやるか」
「良いね、やろやろ」
「大富豪、平民、大貧民。都落ちありで。」
「おけおけ。5とびとか10捨てとかもアリでしょ?」
「うん。アリだよ。ジョーカー込みでも、同じ手札扱いするから、7が2枚でジョーカーなら、相手に3枚渡すっていうことで」
「ほいほーい」
「よしっ、いっちょやったるか」
「優香、配って」
「はーい」
優姉ちゃんがシャッフルして、サクサクとカードを配り始める。
やたらと手慣れている感じはあるから、こういうテーブルゲームは本当に昔から趣味なんだろうなっていうのは伝わる。
ちぃねぇに関しては、優姉ちゃんの影響で覚えたんだろうな。この2人の手慣れた感じは……小学校の頃とかからやってるんだろうなっていうのは見て取れる。
花札とかポーカーやっている小学生って……まぁ、そこまで少ないってわけじゃ………いや、少ないか。休み時間にポーカーやっている小学生とか見たことないもん。
てか、大富豪やってたら………大富豪に触れることなくね?麻雀やりながら、麻雀のことに触れながら雑談できるけど。
やっている様子とかが全然表すことが出来なくない?大丈夫なん?
「順番決めようか。勝った人が脱ぐ……時計回り」
「あの、聞き逃すと思った?」
「脱ぐってどういうことやねん。草」
「間違えたの」
「何をどう間違えたら、勝った人が脱ぐっていう発言が出てくるんだよ。野球拳やってるんちゃうで」
「大貧民なった人が一枚ずつ脱ぐっていうのは?」
「作務衣の下、全員何も着てないんだから。なった人が一発目で下着姿やん」
「ええやん。男居らんし。胸とかなんて女に見られて減るもんでもないやろ。さっきまでスッポンポンだったんだし」
「風呂で裸になるのと、ここで裸になるのは全然違うだろうが」
病気なんじゃねぇの、このメガネ。
ちぃねぇも止めないで面白がっている時点でアウトだわ。この2人を誰か止めてくれよ。私は無駄に裸になりたくねぇんだよ。
なんで?そんなに脱ぎたがりなの?普通にちょっと肌寒い気温だから、風邪引いちゃったらどうすんのさ。そこら辺まで考えないの?
男子校の修学旅行じゃねぇんだわ。
「あっ、祐は減るほど無いもんね」
「どこの話してんだよ」
「胸」
「嫌、お前らもだろ。しかも、私は体は中学生やぞ」
「精神年齢も見た目相応じゃん」
「うん」
「うぜぇ、とりあえずジャンケンしよ」
「「「最初はグー、ジャンケンポンっ」」」
「………あれ?ダイヤの3持っている人からスタートじゃね?」
「あっ、そう言えばそうか。あっ、私だ」
私も忘れてた。
優姉ちゃんがダイヤの3を出したところから時計回り。次は私の番だ。私は5を出して、5飛びでちぃねぇをスキップさせた。
それに、縛りとか激縛とかもアリでやっているから、ダイヤの5を出したので、優姉ちゃんはダイヤしか出せない。
ちぃねぇの方は一発目から飛ばされたのか、なんか舌打ちをされた。
舌打ちすんのはReal Face歌っている時だけにしてくれ。大人になれる気がする時だけに舌打ちをしてくださいな。ギリギリでいつも生きていたい時に舌打ちをしてくださいな。
ギリギリでいつも生きているに関しては、既にってところか。




