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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第六十三帖】◉◈

「まぁ、箱開けたらライターも見えるから、ライターどこどこ!?ってならずには済むよね」


「私も、紙の方だとライターどこにしまったっけ?どこ置いたっけ?ってなるから止めたっていうのもある。箱の中に入れるっていうのは思い付かなかったし」


「結構やってる人多いけどね」


「主にオジサンとか………まず、女ってやってる人は滅多に見ない」


「いえーい、れっつらまいのりてぃー」


「黙ってタバコも吸えねぇのか、この馬鹿メガネは」


「んあっ?なに?」


「しかも聞いてねぇし」



後さ………優香のメガネがめちゃくちゃ曇ってて、レンズのところが真っ白になってるんだが。メガネのアニメキャラが何か企んでいる時みたいな感じになっている。


裸でタバコ吸ってる人間が何かを企んでいるようには見えない。「んあっ?なに?」という人間が何を考えているんだって話。何にも考えてないから私の声も聞こえなかったんだろう。


チラチラと優香の方を見てるんだけど、全裸でメガネが湯気で真っ白でタバコ吸ってる女子大生っていうのが面白くて笑っちゃいそうになる。


祐も笑わないようにしているのか、極力優香の方も見ないようにしている。チラッと見た時には必ず下を向いて笑いを堪えている様子だった。


別に笑ってはいけないっていうわけじゃないから堪える必要もないんだけどさ。本人も祐の方を見て「なんでコイツは笑ってんだ?」みたいな雰囲気を醸し出している。


目が見えないから表情が分からないけど。もう立ってタバコ吸ってるだけで面白いって凄い個性だと思う。



「千春、なんで祐はさっきから笑ってるの?」


「いや、笑ってはないんだけど」


「笑い堪えているやんけ。何かおかしなことでもあったんか?」


「おかしなことと言えば、目の前でタバコ吸ってる頭悪いメガネが居るくらいか」


「えっ?私?なんで?タバコ吸ってるだけじゃんか。何の問題あるっていうんだよ」


「いや、その、なんか、面白いんだよな………」


「意味が分からないんですけどもぉ~。他人を見て笑うなんて失礼だっちゃ★」


「ふふふふふ………」


「そんな面白いことやってないでしょうよ」


「今の優姉ちゃんの状態だったら、何喋っても笑っちゃうわ。全裸で仁王立ちでタバコ吸っててメガネが曇ってる女子大生っていう時点で面白いんだから」


「だって……メガネ掛けなきゃ何にも見えないんだもん」


「そもそも、そんなに曇ってて見えてるの?」


「見えてる見えてる。ちゃんと祐の乳首の色までもハッキリ見えてるよ」


「テメェ、どこ見てんだよ。ぶっ殺すぞ」


「女同士なんだから良いじゃん。女に見られても減るもんじゃないでしょ」


「優姉ちゃんに見られてると何となく心が磨り減るような気がする」


「それはいつものことじゃないの?」


「その通りだけど、自分で言ってて虚しくならないの?」


「言われ過ぎて何とも思わなくなってきた説が濃厚」


「この世でトップ3には入る要らない説だな」


「主に千春に言われてて何とも思わなくなった。現在進行形でもあるし」


「言われるようなことをすんのが悪い」


「へいへい」


「仲良すぎて少し引くレベルなんだが」

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