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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第五十八帖】◉◈

「どこと比べてんねん。ゼウスと比べんなや」


「ゼウスみたいなもんじゃないの?アヌンナキにおちてのゼウス」


「それは芽郁」


「アレがゼウスは草」


「ゼウスに失礼だわ、そんなん」


「あんな飲んだくれが出てくる神話とか勘弁願いたいわ」


「全知全能の神様じゃなくて飲兵衛の神様やろ」


「歌舞伎町とか新橋辺りでそういう異名付けられてる人居そうだわ」


「そんな不名誉な異名は嫌でしょ」


「そういうのでも喜んで女相手に武勇伝語り始めるのが歌舞伎町の男だって思ってる」


「………そのイメージは分からんでもない」


「早く風呂行こ。体洗いたい」


「まさか……ちょっと吐いたのが体に掛かったんか?」


「そういうわけじゃないけど。早く入りたいだけ」


「絶対にちょっとだけ掛かってるでしょ?」


「2人して変な絡みしないでくれないかな?鬱陶しいんだけど」


「「はえっ???」」


「もういいや。早く行こ行こ」


「レッツラ、にゅーよく!!ニューヨーク!!」


「それ違う場所」


「でも、クエストバーサーカーのアメリカ支部ってニューヨークの方にあるんじゃなかったっけ?あれ?ワシントンだっけ?」


「どっちもじゃなかったっけ?祐、どっちだか分かる?」


「どっちにもあるよ。クエストバーサーカーの支部は首都に置くようになっているから。アメリカの場合は向こうから申請があったから通したってところかな?志望者が多くて、それの管理をするためには2つ支部があった方が楽かな?っていうので。人数で行ったら総督府所属よりも多いわけだし」


「へぇー」


「まぁ、最前線組に達するようなレベルの人は居ないかもね。けど、全体的に粒揃いにレベルが高いのは知ってる。殆ど全員が総督府の中でも実力者と呼ばれる部類に入れるくらいには実力が総合的に高いかな?って感じ」


「なるほどね………」


「一番ポンコツなのは東京支部だけどね。あそこは総督府で処理しきれなかった分の雑務担当が沢山居るところだから。最初の頃は依頼とかも来たみたいだけど、あまりにも全体的な実力が無さすぎて依頼が一切来てないから」


「あれま」


「まー、手広くやるとそういう部分でどうしても出てくるよね?」


「スキルも魔術も使えない連中が多すぎるんだよね。東京支部。日本はヴァルドヘイムと密接な関係にあるから、ちゃんと実力主義の人は総督府に入るよ。それでもポンコツが多いのが総督府であって。全くもって粒揃いじゃないところが問題視されていたけどね……上と下の差が大きすぎるっていうのがあるから」


「上は最前線組……下は一般人と何ら変わらないようなレベル………どうしようもない組織だな。ちゃんと管理されてない証拠だわ」


「そんなところ、辞めて正解だったかもね」


「うんうん。最前線組が組織の上層部連中よりも力持っちゃってるから、その時点で問題なわけだから。いくら契約だーっつっても脱退とかになれば関係無くなるわけだから。戦力で潰すって言っても、いくら人数を束にして仕掛けたところで、その戦力差は埋められるもんでもないから」


「結憂さん、馬鹿だねぇ~」


「ホントだよ。頭悪すぎだよ、あの馬鹿親は」

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