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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第五十一帖】◉◈

「あっ、寮から少し荷物とか持ってこようかな……」


「いいんじゃない?流石に寮とかに乗り込んでくるような人間居ないでしょ。あそこは一応は総督府の息が掛かってる大学なんだし」


「それもそうか。てか、無駄に繋がりがあるのは本当に鬱陶しいよな……それ知ってるから寮にもあんまり帰りたくなくなっちゃった。あの母親が余計なことをするからだよー。もー」


「何かあれば私が用意するから。そこら辺は気にしなくて大丈夫だよ」


「男とかでも?」


「本当に必要なら呼ぶけど?」


「ご遠慮いたします」


「なんかちょっと、ちぃねぇから覇王色の覇気みたいのが出ていたのは気のせいだったかな?」


「えっ?祐?どうしたの?」


「出てたよ、覇王色の覇気が」


「そんなん出るわけないじゃんかー。別に海賊王になりたいわけでもないのに、出たところで困っちゃうし持てあましちゃうよ~」


「日本語がおかしくなりすぎてる時点で色々と怖いよ」



男に興味ないくせに、よくそんなことを言えたもんだね。男取り寄せたところで別に何とも思わないくせに。


いや……イケメンだったらどうしよう?イケメンだからってガツガツ絡んでいくようなタイプじゃないけど、一般人でもイケメンだったら勝手に推しにするような馬鹿だからな。


そういうことが何にも無かったとしても………私個人てしては嫌だよね……なんか、凄い嫌だわ。



「ん?千春。怒ってるの?」


「別に」


「怒ってんじゃん」


「うるせぇよ、クソメガネ」


「別に冗談じゃん。どーせ芽郁さんの繋がりで私が「あー!!推しー!!」ってなるような男を連れてこれるとは思わないもん」


「ツテが無いのは間違いないから何とも言えないけど………そこまで言い切られるとなんだか複雑な気持ちになっちゃうな……」


「ほらっ、無りだっつってるよ?」


「そういう問題でも無いんだよな………」


「ヤキモチの焼き方が怖いんだよ。ちぃねぇ。普通に殺しに掛かりそうだもんな。男の方を」


「えっ?当たり前じゃん」


「当たり前じゃねぇよ」


「はははっ、ウケるんば★」


「何にも面白いことなんてないんですけども!?」


「で、とりあえず………これからどうします?」


「今日は休みなよ。総督府の件で色々とメンタル的にも疲れたでしょ?」


「そこまでじゃないですけど………まだ昼過ぎですし」


「昼間っから酒飲んでる女神の言うことなんて何にもアテにならないので、休ませてもらいます。優香もそうしよう」


「ちょっと、アヌンナキ散策したいんだけど」


「今じゃなくていいじゃん。ちょっと昼寝するなり何なりしてから夕方とか夜とかでも散歩すればいいじゃん」


「千春は?」


「その後ろをついていく」


「後ろじゃなくて普通についてくればいいのに」


「ちぃねぇって馬鹿なの?」


「コイツは馬鹿だよ。性格も終わってる。顔が良くなきゃ人生詰んでるような人間」


「なんでそんなこと言うの!!」


「こういうところがあるからだよ。後、狭いところで叫ばないでよ。鼓膜が消し飛ぶわ」


「部屋行きます」


「ほらっ、鍵」


「あっ………おっと」



部屋に行こうとしたら、芽郁さんから鍵を投げて渡された。受け取り方ミスって鍵が手のひらに刺さって痛かった。


ちょっと、皮剥けてる………痛い。

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