◈◉【第四十六帖】◉◈
そんなに有名になるようなことをした覚えがなかったからな。少し前まで全く知らなかった異世界にまで私達の名前が知れ渡っていることに驚きだけど。
最前線組っていう肩書きだけで、ここまで色々なところに影響が出るもんなんだね。それに、それで脱退ということとなれば更に話題が大きくなるのか。
ここまで話題を大きくするつもり無かったし。出きることなら誰にも知られないように、隠密に行動したかったっていうところなんだけど。
優香も少し「ここまで広まると少しやりづらいなー」とかぼやいているくらいだから。下手に名前が知れ渡ると情報が漏れやすくなるからね。
本人達が意図しないところで簡単に情報が漏れていく。それに関しては全く予想していないわけじゃなかったから、ある程度の対策を練ってはいる。
祐も異界貴族九刃のことがあってからは、どんなに情報管理をしていても絶対に何処かからは漏洩するっていうことは改めて理解したような感じで。
特に総督府相手となれば敵の情報が出てくるまで……ある一定まで集まるでは、しつこく迫ってくるところがあるから。参ったとか関係無しに、確実に潰す前提で動いていくから。
今の総督府を管理しているのが結憂さんなら余計に……ってところだろうね。私達が完全に敵に回ったことで更に力を入れるだろうね。
使えるものは全部使って問い詰めることだろう。
まぁ……情報がダダ漏れになったところで、それで窮地に立たされるようなことにはならないけどね。そんくらいで事あるごとにピンチになっていたら最前線組になってないって話だり
優香も別に自分達の戦力やら戦い方が漏れることに関しては一切気にも留めていない模様。優香の場合は「コイツはこういう戦いの癖がある」っていうのが無いから。変に戦いに癖が無いのが癖みたいなもんだから。
無意識下でやってるもんだから、本人も分からないことを情報として第三者が分かるわけもないってところ。
「あっ、チーズフォンデュ無くなっちゃった」
「うんまかったな~」
「殆ど優香が食べちゃったけどね!!」
「悪いねぇ~、真剣に語り手をやってるところに~」
「分かってんなら気ぃ遣えや。分かっててやるのがタチ悪いって何回も何回も言ってるんじゃん。何回言わせたら分かるの?」
「………………………………100回?」
「100は普通に超えている気がするんですけど?もう昔から言ってるじゃん。優香が総督府に入る前から何回も言ってたじゃん」
「10000回」
「100回聞いてもわかんねぇ奴にそれ以上言っても分かるわけねぇだろうが」
「5000回目くらいなら分かるかもしれない」
「そんなさ………ちょっと伸びてる、なろう小説の総合ポイントみたいな感じじゃないんだからさ」
「いやいや、なろうの5000ポイントって行ったら凄いよ?上位2%とかそんな世界なんだよ?」
「…………なろうっていう単語を出した私が馬鹿だったわ」
「ブクマ100で底辺卒業、全作品の上位5%に入るような世界なんだよ?」
「聞いてねぇよ、そんなことは!!」




