◈◉【第四十一帖】◉◈
優香と飯行くと、優香がどんどん勝手に決めてくれるから助かるな……「なんでもいい」って言うと、優香が私の好きそうなのを勝手に頼んでくれる。
優香は「なんでもいい」とか自分の意思表示をしない人間嫌いだけど、私のこういう時のなんでもいいはOKらしい。
普段から私が我が儘しか言ってないからかな?逆にちょっと落ち着いてくれって思っているから、こういうときに大人しくしていると逆に優香としては良いのかも。
「我が強いねん」って、我が強いヤツから言われてもな……っていうね。
そんなことを考えていたら、チーズフォンデュが降臨。優香はめっちゃテンション上がってる。凄い目をキラキラさせている。イケメンに会った時くらいに目が輝いているんではないでしょうか?
「うわおっ、うまそっ」
「具材はこちらになります。アヌンナキの高級食材を集めました」
「そういえば、こちらの値段ってどれくらいですかね?」
「日本円ですと………5000円くらいですかね?」
「それでも、食材のクオリティを考えると結構な安い値段なのでは?」
「そんなことはないですよー。意外と原価の方をおさえていますので」
「なるほどです。千春、食べよっか」
「お前が払うわけじゃないのに、なんで値段気にしてんだよ」
「なんか………凄い高そうなお肉あるし。生で食べれるキラキラしたお肉なんて日本じゃ味わえないし。FGOox-01211のは見た目がアレだったりするし」
「まぁね。自然がいっぱいあるから、質の高いものでも安く提供できるのかな?この世界を作り出した人は凄いねぇ~」
「ちぃねぇ、そんなに褒めても何も出ないよ♪」
「あー、この金髪が作ったんか」
「ちゃっかり自分だけの手柄みたいにしてるのが嫌いだわ」
「芽郁なんてろくに何もしていないんだから。最近になって少しだけ私の代わりに管理人みたいなのやってるだけじゃん。逆に、何もしていないのに自分も関わりましたっていう感じ出されるのはウザいんだけども?」
「ほぉ~?よくいうじゃん」
「お二人とも、こんなところで喧嘩は止めてくだせぇな。お二人が暴れたら、この店どころか、ここら辺一帯が消し飛んでしまいますから」
「それ以前に町の一角を更地にしたクソメガネが目の前に居るんだけどね?」
「…………………優香さん、ですか?この子がですか?」
「そうだよ。この子、こんな感じだけど………楓組全員相手取っても勝てるほどの実力があるんだよ。実戦形式の演習で、楓組も優香も魔術やらスキルもアリアリでやった時に、優香が圧倒していたくらいだから。このときの情報って、優香が総督府に籍を置く前……14歳とか、そんくらいの時の話だから。あんまり浸透した話じゃないんだけど」
「ちょっ……芽郁さん、それは内緒で」
「……本当に、ですか?」
「ありゃりゃ、優香の化物エピソードがバレちゃったね~」
「総督府の前の話だったから隠していたのに………」
「なんか、優香は変に持ち上げられるの嫌いっぽくてね。まぁ、親があんなんだから自己肯定感が低くなるのは分かるけど………流石にそういうところは認めちゃった方が良いんじゃない?どっちでもいいっちゃ、どっちでもいいことだけど」
「通りで………」
「下積みは長かったから色々出きるんですよ。このメガネ」
「千春、しーっ」
「はいはい」




