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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第三十四帖】◉◈












◈ ◈ ◈ ◈ ◈









次の日の午前中。大体10時くらいかな。


今………私は、総督府の応接室に通されている。目の前には柊さんと……そして、結憂さんも居る。その2人が私一人の前に座っているという状況。


私も対面に座ってタバコを吸っている。別に何にも緊張することなんて無いし、2人に気を遣うことなんてない。ソファにもたれ掛かって足と腕を組んで話し合いをする流れになっている。


結憂さんの表情はエラい冷たいけどね。


そんな冷たい表情をしなくてもいいじゃないですか。

同じ最前線組なんですよ?結憂さんからすれば過去形のことですが……同じような道を歩んでいる後輩に向ける目線ではないですよ。


何をそんなに殺気立っているんだか?



「千春………どうしたの?……っていうのは、ちょっとあれかな?もう、色々と決めている感じなのは伝わるよ」


「当然っすよ。てか、なんで結憂さんはこんなにも無愛想な態度をとってるんすか?目障りなんでどっかやってほしいんですけど?」


「最前線組の人間が3人も脱退となれば私が居るのは当然でしょ。その3人が居なくなることで総督府の最前線組が一切いなくなる。他の支部との繋がりもあって、今回のことは全部の支部に伝えているから」


「………………てことは、優香も祐も脱退ってことですか?」


「そうだよ。って、口裏合わせていたんじゃないの?」


「さぁ?貴方にそんなことを言う必要があります?散々優香に迷惑を掛けておいて、よくもまぁ……そんな堂々としているな。とんだ親の失敗作ですよ。親以前に人間の失敗作かもしれませんが。美紅さんもなんでコイツをちょこちょこ庇うような動きをするんだか………そこだけは疑問ですけどね?」


「千春、余計なことを言わないで」


「だいぶ言うようになったね」


「結憂も挑発に乗らないの」


「………………………………………はい」


「あー、柊さん。随分と時間が早いっすね。待ち合わせ時間の1時間以上も前っすよ?」


「気が気で居られなくてね………千春はもっと早くから来てるけど」


「どうも。手越祐佳です。今回の件ではお騒がせして申し訳ございません」



応接室のドアの開く音が聞こえ、その方向を見てみると、優香と祐の2人が入ってきた。優香の方は相変わらず……と言った感じだ。


祐の方は丁寧な挨拶と一礼をして、結憂さんに対しても「赤城さん、今回の件は本当に失礼しました」とあらためて謝罪をしていた。



「祐、こんなヤツに気を遣う理由なんてないんだよ。適当にほっとけばいいんだよ」


「最後くらいはちゃんと締めておきたいでしょ。仮にも私達の援助をしてくれた人も居るわけだし」


「そんなん、事が片付いたタイミングでじいちゃんとか綾音さん達に言えばいいじゃん。コイツ等に言うことなんて「死ね」以外に何があるっていうんだよ」


「優香…………………!!」


「お前のことは母親とは思っているが、人間としちゃ扱ってねぇからな?一応は産みの親だから母親っていう扱いにしてやってるだけだ。あまり調子に乗ったこと……言ってんじゃねぇぞ?」


「とりあえず、座れば?」


「はいはい。最後の最後まで気に食わねぇババアだな」

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