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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第三十三帖】◉◈ SHAKE

「あんま、見られたようなもんじゃないけどね。目の前でやられると本当に鼓膜吹っ飛びそうな声量で騒ぐから」


「千春も騒ぐ時はいつもそうじゃん」


「…………………………………………うん」


「そんなにしょげなくても」


「………はぁ、本当に最近になって色々と忙しくなってきちゃったな……鬱になっちゃいそうだもん」


「私達の時よりも色々と面倒なことになっちゃってるからね……出てくるものは全部出てきてるみたいな、さ」


「最前線組止めたいって言っても、総督府にそれを言ったところでどうなるんだ?って話だし。総督府を止めたところで私達が狙われることなんて変わりはないから……結局は戦わないといけないんだよね。そのための我慢って言っても、総督府に色々と言われながらやってるのもね……なんか、本当に自由にやらせたいって思うんなら、私達のことを最前線組……なんなら、普通に総督府の籍から外してほしい。報酬とか要らないからさ」


「良いんじゃない?それでも。美紅さんなら総督府に居ようが居まいが千春達には相応の報酬は渡すはずだから。寧ろ、いつ抜けるんだろ?って思ってるくらいじゃない?クエストバーサーカーがクエストバーサーカーを殺すってなると、結憂の方で色々とやり始めて私達の行動を制限する可能性も出てくるから。クエストバーサーカーじゃない別の勢力が総督府を潰そうとしているってなれば……少なくとも、世界中の国家権力を敵に回すことはなくなるかな?総督府との協定で、外部の人間……第三者への余計な介入は厳禁になってるから。別に同盟とかっていうわけじゃないからね」


「そ、そうなんだ……」


「芽郁さん達も千春達が総督府に一応身を置いているから、あまり余計な敵を増やさないように慎重にやっているって部分があるから。後、千春が総督府と繋がりがある権力者達を直接叩きにいかないように、総督府の在籍証明の書類には術式が組み込まれていて、そこを攻撃対象とすると、魔術を使うと術式に応じて体にダメージがいくようにもなっている。相手に一撃で致命傷を与えるレベルの術式なら………自分の命も危険にさらすことになる。というか、最前線組の在籍証明の書類には昔から反逆を警戒して、そうやって本人達の耳に入らないように上手いこと隠れてやってるんだよ。私達も同じようになっていたなんて知ったのは、本当に最近だからね。1週間前とか」


「そんな……がんじがらめになっていたんだ……」


「うん。けど、総督府から抜けるっていうことになれば、それは一切無くなる。私がどうこう言える立場じゃないけど………千春が、千春達が自分の決めた道を進むっていうなら、私達はそれを応援するから。これは楓組だけじゃなくて、千春達に協力している皆の総意だから」


「わかった………明日にでも答えは出すつもり。いや、もう答えは出てる。優香と祐には伝えないでおくから。私が個人的にやったっていうことにしたいから」


「それでもいいと思うよ。あの2人も千春の決めたことを無下には絶対にしないし、背中を押してくれるから」


「ありがとう、ママ」


「頑張ってね、千春」

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