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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第三十二帖】◉◈

「そういえば、ママってダンスとかってどうやって覚えていたの?アクロバットとかも凄い出来ていたし」


「私の場合……言われた通りにやったら出来たっていうのがあるから……やれって言われたからやったら出来たっていうか。自分でもよく分かんない。振り覚えるのとかは割と遅かったりしたし。姉さんや佳織さんに付きっきりで一緒に叩き込まれたっていうことも何回かあったな……」


「あっ、感覚タイプだったんだね」


「ど……どうなんだろうね……?そこは佳織さんとか姉さんの方がちゃんとやってた。誰よりも居残って練習していた2人だったし。姉さんなんてクエストの時ですら音楽聴きながら振りの確認していたくらいだから」


「やっぱ、めちゃくちゃストイックで生真面目だよね。あの人。昔の動画とか見るとガキ大将のめんどくさい陽キャの体育会系のギャル男みたいな感じなのに」


「姉さんも「松岡綾音で居るのも結構疲れる」って悩んでいたから、それでも楽しそうにやっていたから………だからこその、あのキャラが許されていたっていうのもあるのかなって。一番の努力家は姉さんだって皆が口揃えて言ってる」



今でも一番元気だし。本当に60代とは思えない見た目の若さとか………身体能力もそこまで衰えているわけでもない。

楓全体があまり年齢を感じさせるわけじゃないのに、綾音さんに関しては「絶対に年取ってないだろ」ってレベルだから。


自分の高校生のクローンを実力行使で抑え込んで自分の駒にするくらいで、特に苦労した様子も無かった。

あの人はおかしいんだよ。全盛期扱いされていた自分の高校生の、しかも仮にも覇王と呼ばれている松岡綾音の全盛期に戦意喪失させているんだもん。


あの人は死ぬとか老化っていう概念が無いんじゃないのかなって思う。本当に美紅さんに会うまではFGOox-01211の王宮とかに監禁された生活を長年送っていたとは思えない……


最初の頃とかは目上の人とかに対しても敬語使ったりとか礼式とかをちゃんと守っていたらしいし……ママよりも敬語をしっかり使ってて、他人行儀でよそよそしかった時期があったって言われても………


嘘やん、絶対に。って思うもん。もう、バイオレンスなブラコンのガキ大将くらいにしかイメージ湧かないもん。


人間って環境に本当に左右されるんだなって思うわ。

性格とか遺伝じゃなくて、環境変わればいくらでも変わるんだなって……綾音さんとか見てると分かる。いや、分かんないことの方が圧倒的に多いですけども。



「うばっ………!!あぁぁあぁ………!!負けたぁぁぁぁ………!!ビリになっちゃったじゃん………!!んもぉぉぉ………!!」


「そんなもんだよ。最初の頃は」


「これじゃ、優香とか祐に負けちゃう………!!勝てないよぉ………!!」


「あの2人は結構やってるんだから。逆に、そんな短期間で勝てるようなもんじゃないでしょ。簡単に勝たれたら向こうだって複雑だろうし」


「祐、負けると急に発狂するから。咆哮上げる」


「それはそれで見てみたいかも」

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