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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第三十一帖】◉◈

「……………シャワーだけで良いか」


「あっ、千春」


「おい!!急に開けんなよ!!」


「ごめんごめん。そんなに怒らなくても。洗濯機回しといて」


「もう少しタイミング考えて言えばいいじゃんか」


「よろしくねぇ~」



ママ、私が体吹いている時に急にドア開けてくるから本当にビックリした。マジで焦った。ちょっとは考えて言ってよ。


私はため息をつきながらも、素早く体を拭いてバスタオルと服を洗濯機にぶちこんで、洗剤と柔軟剤を入れてスイッチを入れた。


着替えも終わらせるとリビングに向かい、ソファに寝転がってスマホで麻雀を始める。優香達とやる時に本当にガチで勝ちにいけるくらいにはしておきたい。


優香とか手を抜いてるなっていうのが分かるから。ネトマでも私が負けそうになると、自分が振り込むような牌の捨て方をするから。優香にとっては危険牌であろう牌をバンバン捨てるようになる。


そういうのが初心者の私でも分かるくらいに大胆にやるから………悔しいじゃん?



「……………あっ、もぉ…………チッ………」


「何やってるの?」


「麻雀」


「うちらの家系、本当に麻雀好きなの多いよね」


「誰が麻雀ブームの切っ掛けなの?」


「気付いたらじゃない……?美紅さんも始めた頃には姉さんがもうやっていたりとか………佳織さんが結構本気でやっていたとかかな?総督府の上層部の人間と、よくヴァルドヘイムの雀荘に通っていたって」


「えっ?それって大学生の時とか?」


「普通に高校生の時とかだよ。楓のデビュー直前に「成功祈願で、ちょっとデカめの役出してくる」って言って上層部の人間連れて行ってたよ」


「ギャンブル癖の人間の思考じゃん」


「そしたら、索子の九蓮宝燈で上がったって。佳織さん、メンバーカラー緑から索子の色も相まって余計に皆が「おぉ……!!」ってなったって。これってYouTubeにも上がってるんじゃない?この話は」


「見てない、かも。そこの部分は」


「親で立直で一発ツモっていう……本当にスターみたいな和了り方したって、その時は総督府で結構な話題になったんだよ」


「そもそも、高校生が雀荘に平気で行ってる時点で色々とおかしいんだけどね。でも、何となく……あの人が制服姿でタバコ吸いながら麻雀打ってるのは想像できるな~」



けど、本当にやりたい放題のグループなんだな。


恋愛関係とかのスキャンダルとか一切出てこなくて、実際に本当に少なすぎるっていうレベルで全く無くて………それ以外では破天荒っていう言葉で片付けられないくらいのことを繰り返しているような特殊なグループ。


それが楓。


グループの名前は良い感じなのに……中身が伴っていないところがある。楓じゃなくて普通に中身は嵐だった。ずっと嵐を起こしているようなメンバー。素で嵐を巻き起こしているから。


歩く暴風雨だよ、全員が。


いくら週刊誌に載せないようにしているからって、普通に色々な人の目についてネットで書き込みとかされてもおかしくないよね……?


あー、でも、ネットの掲示板の発言だと「釣りだろ?」とかで終わるんだもんな。そういうところからも奇跡的に救われてるのか。

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