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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第二十七帖】◉◈

連続で高威力の遁術を使ったせいで、若干気配の読みが甘くなっている。少し飛ばし過ぎたっていうのと……

まさか、躱すとは思っていなかったから。目眩ましをされているのに、感覚で避けるあたりは……本家同様の力はあるみたいだね。


本家だったら、まず目眩ましにすらも引っ掛からないだろうし。水中という誰よりも有利な環境で何も出来ずに相方を死なせるなんていう真似はさせないだろうね。


そもそも、美紅さんもオリジナルだったら、あんな程度の攻撃で跡形もなく消えるという死に方なんてしないし。普通に防ぎながらもカウンターを狙ってくるような人間だから。


火事場の馬鹿力まではクローンの方は受け継いでいないみたいだね。


まぁ、火事場の馬鹿力って本人の感情込みっていうのが大きいから、感情が空っぽのクローンに真似できるようなことじゃないしね。



「ふぅ~、見ぃつけたぁ~」


「………………ッ!!」


「もう少しちゃんとやったらどうなんですか?自分の気配消すこともクローンはできないんですか?嫌、綾音さんのは出来ていたはずだから……お前らは、調整ミスってところかな?」


「待って……!!千春………!!」


「偽物の分際で………私の名前を、気安く呼んでじゃねぇよ」


「あっ…………_____!!」


地獄に落ちろアレーオン・ノン・フェール



私の名前を希世乃さんのクローンの首を刀で吹き飛ばした。流石に人間の体をしているのだから、頭部を切り落とされた時点で即死だろう。


クローンの死体処理を済ませて、私は芽郁さんに「2人のクローン、殺し終わりました」とLINEで連絡した。すぐに返信がきて「早くない……?(^_^;)」って送られてきた。


ちょっと……身内の真似事をしている蠢くタンパク質に感情的になって思わず何も考えずに全力でやりすぎたっていうのがあったから。


冷静になって辺りを見渡す。

更地にしたっていう自覚はあったけど、事が終わって落ち着いて見てみると、いくらなんでも更地にするのは不味かったな……


ここら辺にあった住宅街が何にも残っていない。

人が残っていたって考えていたら、結構ゾッとするようなレベルの事を何も考えずにやらかしてしまった。


まだまだ、私はレベルが低いな……優香だったら、もう少し上手いことやっただろう。芽郁さんにも更地にしてしまったことは伝えた。こんなの嘘ついたってバレるから。

ここまでのことを誤魔化せるわけもない。どんなに嘘と口が上手い詐欺師だって、ここまでの大事を自分のせいでは無いって言い切ることは不可能だ。


しかし、芽郁さんからは「それは仕方ない損害っていうことにするよ。相手が相手だから、千春が感情的になって暴れることは予想してたから」って言われた。


どうやら、住民を避難させたのはクローンの危険性ではなくて、私が暴れた時に流れ弾を受けないようにするためだったようだ。



「はぁ………そんなに頑張ったってわけじゃないけど、疲れるな。見た目身内だと、ただの生ゴミだって思っても、なかなかメンタルにくるもんがあるなぁ……」

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