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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~誘い月、赤く燃える太陽~

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◈◉【第十二帖】◉◈

『シャゼラ、えっ?天井へこんでない?』


『あらら』


『加減しなさいよ』


『変なの投げてくるのが悪いんですよ』


『ホントだよ。ビックリしてスマホ投げちゃって再起動なっちゃったじゃん。SIMカード抜けてるし。あーあ、入れ直すの面倒臭』


『AndroidだとSIMカードちょいちょい外れる機種あるよね』


『iPhoneにすれば?』


『スマホに金掛けたくない』


『それは分かる』


『iPhone、私いまだに使い方分かってないですもん』


『それは知らん』


『体だけじゃなくて頭も鍛えた方がいいよ。シャゼラは』


『姉様よりはマシだと思います』


『それは言えてる。あははは~』



結構言うな、ママも。


綾音さんはヘラヘラしてるし。優香と本当にソックリだな。大叔母の雰囲気を遺伝してるって凄いよな。遺伝もどこでどう遺伝するのか分からんな………


生物の不思議よ。



「シャゼラさん、本当に肉体派やな。身体能力化物じゃん」


「年少組は本当に化物揃いだったんか……ゴキブリのオモチャを天井にぶち当てて天井ヘコますとか、本当に腕力どうなってるんだろ」


『シャゼラ~、シャゼラ~』


『オバさん呼んでるで?』


『はーい』


『ゴキブリ壊れたんだけど。どうしてくれんの?』


『知らないですよ』


『黙れ、クソババアって』



また、佳織さんからの変な入れ知恵が発動。



『黙れよ!!クソババア!!』


『佳織!!シャゼラに余計なこと吹き込んでじゃねぇよ!!』


『吹き込んだの、綾姉ちゃんだよ~』


『クソブラコンかよ』


『悪ぃかよ。クソババア』


『ちょっと待ってろ』



千明さんがそう言った後に、ちょっとしてから綾音さん達の楽屋にカピバラさんのぬいぐるみを持って、それの頭を掴んで「これで殴っていい?」とか言ってる。


カピバラさんが本当に可哀想。


頭を思い切り捕まれているカピバラさんの表情が、どことなく泣いているようにも見えた。



『どこから持ち出したんすか?』



ずっとヘラヘラしてる綾音さん。ソファで寝転がってスカートの上からケツ掻いてる。その後にセーターの下から手を突っ込んで脇腹掻いてる。普通にお腹の肌がチラ見えしてる。


チラ見えでも分かる、バキバキに鍛え抜かれた体よ。割れた腹筋が垣間見えたよ。



『はいはい。暴力反対ですよ。千明様』


『ウッ………!!』



ママが、カピバラさんを綾音さんの目の前で振り回している千明さんの胸の辺りを強めの掌底をかましていた。


ドムッ……!!って鈍い音がした。


千明さん、ガチで痛そう。苦痛で顔を歪ませながらゆっくり壁際の方にいって胸を抑えて壁に寄り掛かっている。



『いてぇよ………加減しろよ』


『喋んなよ』


『『ふふふふふ…………』』



急なママのタメ口に笑う綾音さんと佳織さん。


そして、綾音さんが立ち上がって掃除用具が置いてあるロッカーみたいなところからモップの頭の黄色のフサフサの部分を持ち出してきた。


普通に手掴みしているから新品のを持ってきたっぽい。あれで何をする気だ。



『千明さん、これ頭に乗っければシャゼラになれるっすよ』


『なれないから』


『姉様、馬鹿にしてます?』


『してないって。これ、シャゼラのヅラやろ?』


『違いますけど!?』


『うるせぇ、声デケぇんだよ。デケぇのは体だけにしとけよ』


『死ね』


『ちょいちょいタメ口出てくるシャゼラが面白ぇ~』

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