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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {two-hundred-fifteen}

あれ?優香は特に疑問に思わなかったのかな?確かに、希世乃さんが造られた存在っていうこともあるから、それの量産型って考えれば総督府が勝手に私達を潰そうとして楓組や結憂さん達のクローンを作ったって考えるのが妥当だと思う。


でも、やるんだったら……こうなる前に早い段階でクローンを作って私達を潰しにきてもおかしくないよね?ってふと思った。


私の直感で話しているだけだから、当てずっぽうな発言と言われたらそれまでだ。


けど、優香も何か引っ掛かる点があったようで真剣な顔付きで顔に手を当てて考えている様子だった。



「そっか……そうだよな。確かに、言われてみれば……うーん……まさか、総督府が新興勢力と繋がっている?総督府が、というよりは……あのバカ親が繋がってるってことか?」


「私はそう思ってるんだけど」


「こりゃ、周りから潰していくよりも、早めに総督府を潰しに言った方がいいな。そもそも、総督府自体が周りっていう可能性も出てきた。総督府自体が黒幕っていうわけじゃないのは何となく思ってはいたけど……その新興勢力が付いているなら、今までの経緯もある程度は説明が付くな」


「どうする?祐にも知らせた方が良いんじゃない?」


「そうする。後は綾音さんや佳織さんにも流しておいた方が良いね。こっちも出きる限り戦力を集めておかないとね。あまり動き出しが遅いと、手遅れにはならなくても……面倒事が一気に増える。潰せるもんは潰していかないと」


「分かった。祐、呼んでくるね」


「私もついていく」



私と優香はさっき2人で話した新興勢力のことを伝えるために修道院の中に戻った。


私が扉を開けると、中から祐が飛び出してきた。メイサさんのことを聞くと、特に何かを喋ることもなく無言の時間が続いていたらしい。どうやら地下室の方に行ってしまったようだった。


メイサさんの行方には興味は無かったので、祐にはさっき優香と話したことを伝えた。



一通り伝え終えた祐のリアクションは「協力者が居たのは薄々感付いてはいたけど、まさか……そっちと繋がっているとはね」と、想定内とも想定外とも思えるような返事をした。


メイサさんのことは放置して、私達はアトランティスから一旦、祐のマンションに戻ることにした。流石に今から総督府を攻め込むというのは難しい。


綾音さんのクローンにも動向を読まれる可能性もあるから。下手に私達の尻尾を捕まれたくはないのでね。



「一旦帰って打ち合わせをしよう」


「ここは………どうする?」


「言わなくても………結末は分かるでしょ?ほらっ、外壁のところを見てよ」


「えっ………?あっ………」



優香の視線の先には、外壁に刀を構えて仁王立ちをしている綾音さんのクローンが居た。私達が見たことない昔の姿で、見たことのない冷たい表情を浮かべていた。


ここの外壁の上空にも結界が張られていたはずなのに、それを簡単に壊して侵入してきたってことかな。


大胆不敵で攻撃的なところはしっかりと反映されているっぽい。

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