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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {two-hundred-fourteen}

優香は別に、普段と変わらない優香だった。安心したと同時に、結構エグいことを考えているんだなって思った。優香のエグい行動には見慣れてるもんだけど……流石にちょっとドキッってする部分はあるよ。


それだけ、優香の言葉には重みと恐怖……非情さと冷酷さがあるから。


それをちゃんと貫けるから、誰も何も言えないっていう……無闇に批判できないっていうところ。批判したところで自分に全部返ってくるだけだからね。


その本人以上に痛い目を見るような、エグいくらいの倍返し以上のことを平気でやるから。


本当に容赦しないって決めた人間に対しては逆恨みすら出来ないほどに潰すのが優香の、基本的な相手への報復のやり方だから。


それについては【例外なんて存在しない】と本人が明言していた。

私や祐も、度が過ぎれば同じようなことをされるのだ。関係が深い分、その跳ね返りもとんでもないものだろうから。


おそらく、メイサさんと……その旦那さんが精神的に追い詰められて自殺するようなことになっても、その自殺した形跡すらも消すことだろうな。遺言書なども残しておいても抹消するだろうね。


そういうところもしっかり潰していく徹底……メイサさんも、よくそんな人間に物を頼んで平気な顔をしていられるなって思った。図太い女って本当に後先考えなさすぎて、それで我が身を滅ぼしていく……


何がしたいんだろうね?本当に。



「それで、優香は………修道院はどうするの?」


「多分、総督府の連中が潰しにくるだろうね。というか、さっきから……綾音さんの気配がする。クローンの方のね。私達の動向を探っているみたいだし。じいちゃんと希世乃さんのクローンの気配は感じないから、綾音さんの単独行動かもしれない。それか、その2人は気配を消しているか………」


「殺しにいかなくていいの?」


「うん。私達を消したいというよりかは、まずは修道院を潰したいんだろうね。私達の様子を伺って、私達がこの場を離れた途端に綾音さんのクローンが一気に潰すんだろう。クローンとは言えども、素体が綾音さんで、限り無くオリジナルに近い状態で造られているなら……こんな場所、1分足らずで更地になるだろうね」


「衝スキルの使い手で、その力を最大限まで使っている人間だもんね。白銀の閃光って言われていた彩陽さんですらも敵わなかったレベルって聞くし」


「伝説と言われる人間のスペックを総合的に綺麗に上回ったハイスペックが綾音さんだからね。そりゃ”覇王”とか呼ばれるのも理解できるよ。”覇王”と”規格外”……その女王姉妹の2人が生きる伝説ってなってるから」


「規格外………ママの異名か」


「まぁ、そりゃクローンの一つや二つも作りたくなるよなって思う。シャゼラさんのも、もう少し調整すれば良かったんだろうけど……作った側の人間もシャゼラさんの本来の潜在能力までもは再現できなかったみたいだし」


「……………そういえば、総督府にそんな、楓のクローンを作れるような技術なんて元からあったのかな?」


「えっ?まぁ、サージェスさんとか柊さんとか居るし。前々から似たようなバイオテクノロジーはあったから……不思議ではないんじゃない?」


「にしても、だったらもっと早い段階でやってない?なんで今更なんだろ?って」


「…………………うーん」

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