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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {two-hundred-twelve}

「………どうしますか?皆様?」


「…………一つだけ聞きたいんですか、良いですか?」


「はい」


moth(モス)……っていう計画が総督府で進められているのは知っていますか?私達みたいな反対勢力を殲滅するための作戦なんですけど」


「moth……蛾ですか。その作戦については何も知りませんね。ただ、蛾は先程の修道院のエントランスにあった女神像の女神が、蛾の化身とも言われています」


「そ、そうなんですか」


「なんか……ちょっとビミョーな情報ですね。何とも言えない感じの」


「聞いといて酷くないですか?」


「メイサさんって意外と面倒臭い性格してるんですね。優香みたいに、なんかテキトーな感じで色々とこなせるわけでもないですし。似ているのは思考回路だけで、それ以外は何もかも駄目って感じですね。メイサさんなんかと比べた優香に申し訳無いですよ」


「千春。ステイクール、ステイクール」


「ちぃねぇ、そんなに急に怒らなくてもいいじゃんか………」


「そんなんで悲劇のヒロインぶってんじゃねぇよ。お前さ、自分で分かってないの?さっきから自分勝手に動いているっていうの。優香とか祐は優しいところはあるし、口では色々と言っても他人には結構気を遣うし。それに甘えて適当なことばっかりやってんじゃねぇっつってんだよ」


「千春、いいって。別に私が気にしてないんだから」


「私が納得いかないんだよ。優香、コイツの離婚の話のヤツ……優香が負担した分、コイツに借用書書かせて分担させた方がいい。無理矢理旦那の方に連帯保証人にすることも出来るでしょ」


「いや、えっ………ま、まぁ………」


「さっきから何も喋ってねぇけど、それでいいんだな?私は2人みたいに優しくはないから。この2人に迷惑を少しでも掛けるヤツは人間として扱うつもりもないし、お前が修道院に仕える立場の女っていうことじゃなかったら殺してるからな」


「……………………ッ!?」


「ありゃりゃ、すみません。メイサさん。こうなったら誰にも止められませんが。千春はちょっとバカ正直で、自分のことよりも他人を優先するような部分がありますので。そこのスイッチが入ってしまうと、私でも対処は無理ですねぇ~」


「サラッと「自分のケツくらい自分で拭け」発言してる」


「そういう意味じゃないけど、まさか千春がここまで激情するとは思わなかったし………」


「申し訳ございませんでした。度々のご無礼……お許しくだ______」


「なめんじゃねぇよ、クソが。こっちは遊びじゃねぇんだよ」


「「ちょっ…………ッ!?」」


「がぼっ………!!がぼっ………!!」



イラついて、思わずメイサさんの頭を掴んで、地面に流れている水路にメイサさんの頭を押し付けてしまった。


いや……これくらいが丁度いい。どうやら、少し優しくされて調子に乗っていたようだから。私の行動は明らかに敵を作るし、非難されるばかりなのは分かっている。


ただ、コイツの態度は本当に我慢できなかった。それだけ。文句あるなら勝手に言ってろっておもう。

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