re.cord {one-hundred-ninety-one}
さて、楓組に関しては………綾音さんだけか。その他のところは結構あるとしても。
けど、何か引っ掛かるんだよな。
なんで綾音さん達のクローンは私達を殺そうとしないんだろうかってね。芽郁さんとか……もしかしたら、私達3人のクローンまでも存在するかもしれない。
なのに、徹底した追い込みが無いっていうのが不思議なところ。急に攻撃の手を緩めてきたみたいな……私達が色々なところに繋がりがあるから、外堀から埋めていこうっいう算段っていうのも考えられなくはないが………にしても、本命のはずである私達への攻撃が異様に薄いような気もする。
今までのクローンのように瞬殺されて無駄に戦力を削りたくないっていうことを考えているわけじゃない。
となると、他にも………何か別な戦力が存在している?ってことか?
「…………考え、過ぎかな……」
「どうしたの?」
「いや、私達の敵の全貌ってどうなっているんだろう?っていうのが気になっててさ。どうしても、総督府だけじゃないような気もしてくるし」
「私もそれは思っていたけど………他に私達を潰せるような戦力ってどこにあるんかなっていうのはあるし。灯台もと暗しっつっても、まさか祐とかが裏切ってるわけないし」
「うん。そもそも、勘やら何やら察しの良すぎる2人相手にそんな手のひらを返す真似なんてしようと思わないよ。本当に裏切るつもりなら、私だって2人にこんなついていったりしないよ。それに、私だって2人と同じようなことを考えているわけだし。変に仲間割れもさせようとしている……ってわけでもなさそうだし」
「味方すらも疑いようが無いくらいに限られているなかで、どうやって戦力なんて蓄えておくんだろ?あの母親が、そこまで黒幕みたいなことを出来るとは思えないし。じいちゃんが何か動いているんだとしても、それならすぐに分かるだろうし。ここまで私達にオープンに存在を示しておきながら堂々と裏切るなんてしないでしょ。仮にバレた段階で自分達が殺されることくらいは分かっているはずだし。本気の私達を相手取って勝てる見込みが無いことは本人達がよく分かっているはず」
「新興勢力って考えるのが妥当なのかも。私達の味方でも無い、総督府の味方でも無い。一応は共通の敵っていう存在が居るのかもしれない。見当は付かないから、本当に現状で考えられる推測でしかないし。出来れば当たってほしくないような推測だし」
「ちょっと、ちょっと。そういうことを言うとフラグがビンビンに立っちゃうから勘弁してぇな~」
「なんでちょっと関西弁っぽくなってるの。いかにもエセ関西弁って感じな喋り方じゃんか」
「とりあえず、変にフラグ回収して、後々になって困らないようにするために、一応は新興勢力の方も頭の片隅に置いて総督府の方は潰していこう」
「そうだね」
「おけまるすいさん!!(`・ω・´)ゞテイッ」
「テイッじゃないから」
「じゃあ、とりあえず………市街地の方から適当に見て回るか。変に人が居ないところよりも情報があると思うから」
「そうしようか」
「ういっ」




