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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {one-hundred-sixty-one}

てなわけで、祐のマンションに行くことにしました。


というか、既に転移しているんですけどね。


マンションの入り口から祐がパスワードを打ち込んで自動ドアが開く。優香は8桁くらいあったはずのパスワードを祐の手元を見て覚えてボソボソと口で呟いていた。


意味のない8桁じゃなくて、祐の生年月日の8桁だったから覚えられたっていうのもあるんだろうが。こういうのって生年月日とかにしない方がいいんじゃないのかな?


優香は自分の銀行口座の暗証番号を妹ちゃんの誕生日にしているけど………


まぁ、口座の暗証番号は知っているだけじゃ金を動かせないからね。最低でもカードが無いと意味がないから。

それを分かってていて、盗られない自信があるから結構色々なところで言ってるんだろうけど。


でも、言うなって思う。


………話が少し逸れたけど、祐の場合は暗証番号がバレたら普通に打ち込んだら入れちゃうタイプだよね。監視カメラが付いているとは言え、おそらくは顔認証のシステムまでは無いと思う。


部外者立ち入り禁止だったら、知り合いの人も入れなくなっちゃうから。



「こういうパスワードに自分の生年月日ってメンタル強いな」


「覚えやすいからね。部屋の鍵のパスワードも同じにしてる。ここまでガチガチのオートロックだと思わなかった。一応は鍵あるけど……」


「鍵でも開くってパターンね。仮に鍵を無くしてもパスワード打ち込めば入れるし、パスワード度忘れしても鍵で開けられるっていう」


「こういうのって基本そうじゃない?」


「分からん。私の川越のアパート、普通に鍵で開けるパターンのヤツだから。こういうガチガチのセキュリティじゃないし」


「優姉ちゃんって別にお金困ってるわけじゃないんだから、もう少し良いところ住めばいいんじゃないの?」


「そんなに拘りが無いんだよね。なんかあった時に住民票貰えるだけの住所があればって感じ」


「そういうね」


「テキトーな感じで振る舞っているのに、全然隙な無い感じっていうのは、そういう細かいところがしっかりしているからか………」


「ここまでしっかりしてるなら普通に彼氏とか出来そうだけどね。見た目だって悪いわけじゃないし」


「見た目云々よりも性格が悪いから仕方無い」


「自分で言っちゃったら終いだよ」


「あっ、やべっ、9階来ちゃった」


「何してんねん」


「てか、他の人……エレベーター全然乗ってこないね」


「そこまで部屋借りている人も居ないしね。てか、そもそもマンションの大家が芽郁だから。アイツ金持ってるから人入らなくても全然金には困らないんだよ」


「金持ちの道楽を通り越してるの草」


「あー、それで買ってるのか」


「無料でも良い?って言ったら、駄目っつってしっかり定価で一括振り込みさせられたわ。ちゃんと普通に契約させられた……」


「芽郁さんってそういうとこ有りそうだな………」


「身内に優しい人間は総督府の上の人間には居ないだろ」


「優香が言うと変に説得力あるし、重たく聞こえる」


「分かる分かる」

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