re.cord {one-hundred-forty} Absolute Winner's Destiny
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私達は豊島区……東池袋の方に来ている。
そして、私達のことを嗅ぎ回っていたとされる人間のリストを一人一人潰していくことになった。
一般人を殺すということで、過去にヴァルドヘイム大戦で彩陽さんが使っていたとされる、自分の姿と気配を消すことが出来る仮面と、異界貴族九刃から持ち出してきたパワードスーツを私服の下に隠すように着ている。
気配と姿を同時に完全に消し去りながらの戦闘というのは体に負担が掛かり、ふとした時に解除してしまう恐れもあった。
そのリスクを抑えるためにも道具を使って、それに意識を持っていかれないようにするためだ。
あの優香がそこまでの判断をするっていうことは、やっぱり余程のことが起きていて……それが手遅れギリギリのラインだったということなのだろう。
それでも、優香は私に負担を掛けさせないために………って。
どんだけ優香に甘えていたんだって話だよ。
けど、そんなクソみたいな考えは捨てた。
私の目の前には……リストに載せられていた人間の一人が血溜まりの中に倒れていた。
女。それに……左手の薬指には指輪が付けられていた。持ち物のバッグには旦那さんと……そして、お子さん2人の写真のキーホルダーが付けてられていた。
こうするしか無かったのは分かっていたけど、いざやるとなると………流石にしんどいね。私が思わず、その人のスマホを開こうとした時に優香に取られてしまった。
スマホのパスワードは魔術によって操作すれば簡単にこじ開けれられたのだが、優香が代わりに中のデータを確認することになった。
「こほっ………うぅ………!!」
ヤバい………吐き気が………
優香は私を背負って近くのビルの屋上で休ませてくれた。
勿論、我慢できずに吐いてしまったが。優香は驚くこともなく……焦りと心配が入り雑じったような表情を浮かべて私の背中を擦ってくれた。
死体の方は祐が処理してくて、騒ぎにはなっても証拠は一切残っていないので、今回のことは変死とあう見方にされるだろう。殺した犯人の姿を見えないのだから。
祐が死体処理から戻ってくると、優香は祐にスマホを渡して情報の共有を行っていた。
「………なるほどね、旦那の方も噛んでいたんだな。しかも、まさか……子供の方はクエストバーサーカーにまで籍を置いてる」
「マジかよ。あの母親、結構とんでもないことやってんのな」
「今時の母親なんてそうでしょ。自分で苦労して産んだことでも一人の人間として、一人の子供して向き合っている方が少数派だよ。メディアで母親が綺麗に仕立て上げるだけで、実際はそんなもん……それは優姉ちゃんもよく分かってるでしょ」
「……………………あぁ、ちょっと待って。今、千春の顔拭いてるから」
「うん。大丈夫」
「ごめん………また、迷惑掛けちゃった」
「………謝るのはこっちだよ。私がちゃんと千春のことを考えてあげれば………こんなことに参加させないで済んだっていうのに……いけないのは、私の方だ」
「優姉ちゃん、ちぃねぇのことになると本当に駄目だね。何がカッコ付けて人間を捨てただよ。女の子一人が苦しんでるというので、涙を浮かべながら本気で心配できる人間が、どこが人を捨てたっていうの?誰よりも人間らしいカッコ良い生き方じゃん」
「……………うっさい」
「はいはい」




