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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {one-hundred-twenty-four}

空からクトゥルフの2人がやってきた。優香もだろうけど……そのクトゥルフコンビの名前が出てこない。度忘れしちゃって思い出せる気がしない。そこまで関わり合うような間柄っていうわけでもなかったっていうのもある。


優香と私にそれぞれ向かってきたけど、向かってきたと分かったと同時に術式展開させていたから、ゼロ距離くらいまで接近したところで、2人の体は地面に血飛沫を上げて押し潰された。


実は、ステルス状態で姿は見えなかった。ただ、気配だけが色濃く出ていたから、見えている状態と大差は無かった。



「後、2人か」


「ソッコー終わったな。こんなもんなんか。クローンって」


「試し打ちみたいなもんじゃないの?本命は楓組でしょ」


「試し打ちにしては、だいぶ豪華絢爛なメンツですこと」


「こんな下らないことに金使っていないで、報酬設定に疑問を持っているクエストバーサーカーの人達に配ればいいのに。クエストバーサーカーなんてピンキリとは言え、組織としては報酬金の保証くらいはしろよ。後、遺族への賠償金とかも払うようにすればいいのに」


「そこがおかしいんだよ。希望者のみを取っているって言ったって、一応は人の命そのものを扱って金作ってるんだから。そういう最低限の福利厚生みたいのは作った方がいいと思う」


「作んないと駄目なんだよ。こんなにも大々的にやって世間にも認められてるからこそ、裏の部分があまりにも真っ黒だと摘発されるよ。……本塁ならね」


「国家権力よりも力持っちゃっているからね。総督府が台頭してから戦争とかが増えてきて、戦死者が急増しているから。どの場所でも死亡率の殆どが戦死だから。これでも行方不明とか自殺で誤魔化している部分も多いから。総督府の体制は昔から終わっているみたいだね」


「調子に乗りすぎたんだよ。権力持っても使い方にも限度があるってもんだよ。金みたいに、あればあるだけ使っても本人しか困らないっていうわけじゃないんだから。あまりにも多すぎる人間に迷惑を掛けすぎた。誅殺されるべきなのはどっちだよって話だよ」


「美紅さんとか綾音さんも、結局はそこに甘えちゃっているのかな………?」


「そこは知らない。あの2人の動向は読めないから。探るのも面倒臭いし。ただ、裏の情報を私にガンガン流してくれるのは有り難いけどね。どっちの味方なんだよっていうのはある」


「自分の娘よりも孫娘の方が可愛かったってことかな?よくあることだとは思う」


「そんな平和な理由だったら、どれだけ良かったことか。そうだとしたら、今頃私達は最前線組のクローンに命を狙われるっていうところまでにはならないよ」


「むずかしいところだよ、人間のそういうところっていうのはさ」


「私が家族でも他人だと思うようになったっていう気持ち、分からんでもないでしょ」


「うん。私も元から優香側の人間だから。寧ろ、優香も同じような考えを持っていて良かったって思ってるくらいだよ」


「なんか照れちゃうな」


「ははっ」



そんな雑談をしている間に、もう2つ………血溜まりを作っていた私達だった。

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