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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {one-hundred-twenty-one}

「てか、さっきの優寿さんが着ていた黒い服………あれって、異界貴族九刃が持っていたパワードスーツと同じヤツじゃない?」


「私もそうかもって思ってた。多分、私達が持って帰ってきたヤツからデータを取って複製したってところでしょ。オリジナルと比べて、どこまで再現しているのかは知らないけど」


「スキルとか魔術とか纏ってなかったから、多分耐久性はそこまで高くはないのかも。けど、代わりにパワーの底上げに特化しているのかもね。あの優香が目の前の、仮にも見知った敵を相手していた割には時間が掛かってみたいだし」


「純粋な身体能力だけなら、向こうの方が上かもね。多分、脳のリミッターが丸々外されている。人間の身体能力って脳のリミッターの影響で、本来の10%程度の力しか出せないようになってる。100%出すとなると、負担に耐えられなくなって体がぶっ壊れるからね」


「なるほどね……てことは、使い捨てっていう線も本当に濃厚だね」


「私達を殺せるだけ動いていればいいんだからね。わざわざ寿命を長くさせる必要もないし。あんな感情も消されたのなんて、人間と思えないし。有機物で固められた殺戮兵器だよ、あんなもの」


「あっ、今度は瑠々さんのお出ましっぽいね」


「了解」


「てか、優香さ……どうやって飛んでるの?私みたいに羽生やしているわけでもないのに?」


「気流操作で飛んでる。地面歩いているのと変わんない」


「なんでもありだな」


「優香………千春………」


「おっ?瑠々さんが呼んどるぞ?見た目凄い若いけど」


「高校の時くらいでしょ。本当に全盛期と言われている時の見た目に合わせているんだね」


「全盛期の方が一番体動くしね」



優寿さんと同じパワードスーツを着た瑠々さんが私達のところに突っ込んできた。

本家もかなりのパワータイプだから、それで脳のリミッターが外れていて……更にパワードスーツで強化されている。


シンプルな力勝負だったら普通に圧倒されるだろうね。



優香が先に瑠々さんに突っ込んでいったけど、力負けして地面に叩き落とされていた。あえて、力負けするような突っ込み方をしたな………コイツ、余裕ぶってんな……


遊べる相手ではないはずなんだけどね。


優香を地面に叩き落とした後、瑠々さんは私の背後に周り魔術を放ってきた。

火力調整まで限界まで引き上げられているみたいで、大したことない術式でも核ミサイルでもぶっぱなしたのかと思うくらいの高火力を繰り出した。



「おっと………!!」



翼で瑠々さんの魔術を受けきったけど、思ったよりも火力が強すぎて翼は全壊して、私も地面に落ちていった。私が落ちている時には地表の視界は開けていた。


ただ、私が遁術を使う前にあった池は見える範囲では砂に埋もれてなくなっていた。おそらく、蒸発したというのもあるだろう。


地面に着地して優香の落下地点で向かう。優香は全身砂まみれで立ち上がっていた。怪我は負っていないようだね。



「ふぅ、砂が口に入った…………プッ………!!」


「優香、大丈夫?」


「もーまんテイッ!!」

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