表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5471/30538

re.cord {one-hundred-twelve}

「………こ、ここでお話もなんなので。中の方までご案内いたします」


「「はーい」」


「リリス様も」


「うん」


「特別に取り寄せたワインもございます」


「あ、ありがとう」


「なんか……こういう部下に凄い気を遣わせた喋り方をさせる人間って、あんま好かないんだよね」


「ちょっ、優香」


「そうだよね。こんな負け犬の分際で何を調子に乗ってるんだっていう話だよね」


「ほらー、落ち込んじゃったじゃん」


「自分の立場をアピールしていないと自分を維持できないとか、そんなしょーもない人間がこの先生きていけるとは思えないよ。フェアな立場で話すということが出来ないのかなって」


「言い過ぎだってば」


「ははは………何も言えない……」


「優香様。確かにおっしゃることは分かりますが……相手への敬意を示すというのも、一つの作法でございます。なんでも対等であるから正解というわけではございませんよ?」


「初対面の相手となれば話は別なのは理解しております。しかし、ある程度の関係値が築かれている状態で主従関係のような仰々しい関係が続いているとなると、それはそれで反乱の元となります。現に、それで祐は異界貴族九刃に殺されそうになっていたわけですから」


「よく見てるな………」


「否めないから、何にも言えない………」


「ただ、自分達はリリス様に個人的に払いたいという忠誠を持っています。そんな雑に扱うなんていうことはできません」


「ちょっとディスっていた癖に」


「リリス様もいちいち言葉の一つで一喜一憂しないでください。ここまで自分の意見が強いお二方とは思わなかったのですから。ある程度は大人しくさせるというのもリリス様のお仕事ですよ」


「無理だったんだよ。そもそも、命の恩人にそんな余計なこと言いたくないし」


「はぁ………全く。昔からですよね。リリス様は。考え方が子供っぽいですよ。その分、損得勘定で動くということをしないので。だからこそ、安心して私達も心を許せるというものですが」


「ごめん……気を遣わせちゃって」


「おい、優香。お前が余計なことを言うから雰囲気悪くなっただろ。故意に空気を読まない行動で周りを乱すなっつってんじゃん。何回言わせたら気が済むの?」


「うるせぇな。こういうので痛い目見てきたし、ろくな目に遭わなかった連中しか居なかったからな。それで何か遭ってからじゃ遅ぇんだよ」


「そのための私達じゃん。万が一のことに備えての私達っていうのも忘れたの!?」


「なんなんだよ。万が一って。万が一もなにも、私はこの世界が崩壊しようがどうだっていいんだよ。確かに、さっきのような親子が暮らせる平和な世界って言っても、そこまで面倒見れないって言ったじゃん。犠牲を厭わないでって祐も言ってたんだから。それだけ今回の戦いにおいては、犠牲を多く払わないといけないっていうこと。既に殺されたりしている一般人だって居るんだ。それで一回一回落ち込んでいたらどうしようもないじゃん」


「チッ………」


「あらあら………険悪な雰囲気に……」


「仲が良いからこそ、本音でぶつかり合えるんだよ。羨ましいよ。2人の間柄は」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ