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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {seventy-four}

私は優香の指示通り、手越さんに最低限の治療を施した。

ある程度の医療術式は出きるとは言っても………こんな致命傷にも程があるっていうボロボロの状態、命に別状は無いっていうくらいまでしか治せないね。


後は破傷風とか……傷口からの感染症対策をすればいいか。


これで入院してから四肢を再生するなりなんなりを総督府に任せればいいか。



「こ、こんな体……治療したって………」


「治せますから。ちょっと眠らせますよ」


「うぅ………………!!」


(あまり喋られると集中途切れるからね。麻酔の意味もあって眠らせた方がいいでしょ)


「千春。手越さんは?」


「大丈夫。重傷くらいには治したよ」


「おけおけ。じゃあ早く帰ろう」


「うん」


「ご、ごめんなさい………こんな………」


「そんなに泣いちゃ駄目ですって。こう言っちゃあれですけど………男の人が泣いてるのは情けないですし」


「千春。手越さん、女の子よ?しかも、いくら転生体って言っても……この体、多分総督府からの判断だと15歳くらいよ?」


「はい。中学三年です。何よりも、よく転生体って分かりましたね……」


「記憶だけ受け継いで、肉体もそれなりに強化されたのを入れ物されたんでしょ?」


「ご名答です。流石は歴代最前線組最高峰の知将」


「知将は盛りよ」


「なぬ……?女の子?」



こ、こんな男みたいな感じなのに?中性的とは言え、見た目……男にしか見えないんだけど?服装も明らかにメンズだし。ちょっとチャラい……ダボッとした服装。渋谷とか好きそうな格好をしている感じなのに?


えっ?えっ?女の子だったの?



「えっ?この子が……?しかも、年下?」


「中身は圧倒的に上だけど、この体での人生は15歳やね。私達よりも全然下よ」


「ふぁ?」


「こんなことも慣れてるでしょ。希世乃さんだって遺伝子集めて、そこから人工的に妊娠と出産の仮定を経て産まれてるわけだし」


「希世乃と過程は全く同じです。この体、実はシャゼラと結憂の遺伝子を使って構築したので。2人のどちらとも血縁関係になります」


「おっ?マジか。片親違いの妹か。千春から見ても私から見ても」


「そう…………なるの、かな?」



まさか、遺伝子上は血縁関係……それどころか、片親違いの妹っていう関係になる女の子が、異界貴族九刃のトップだったなんて。


運命っていうのは皮肉なもんだなっていうのを自分の経験として味わうことになるとは思わなかったよ。


それに………手越さんっていうのもあれか。妹だし。祐佳ちゃんでいいか。

祐佳ちゃんは私達2人が姉にあたる人物だっていうことも分かっていたはずだし、流石に殺せなかったんだろうね。


優香は直感的に何かを悟って祐佳ちゃんだけは助けるっていうのは薄々気付いていたものの……まさか、妹なんていうところまでは予想は付かなかっただろう。


普通にビックリしてたしね。



「妹か…………でも、こんな可愛い妹を放っておくなんて出来ないしね」


「ありがとうございます……!!」


「いいよ、これから姉ちゃんでもなんでも。敬語は無しね?祐佳」


「う、うん………!!」



年下と距離詰めるの、やっぱり上手いな。優香は。

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