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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {sixty-five}

「「……………ん?」」



アルさんは私達の話を聞いたら、急に顔が険しくなって下を向いて何かを考えている様子だった。そんなに変なことでもやってしまったんだろうか?


私と優香はお互いに顔を向き合わせて首を傾げていた。



「まさか………この世代、第三次大戦の最前線組の全力を、能力無しであしらえる化物だったのか………2人とも惨殺されたっていう情報しか入ってこなかったから………まさか、あの2人を……この2人は、タイマンで能力無しというハンデもありながら、惨殺するほどの力が………?」


「何をボソボソ言ってるんすか?」


「嫌、2人とも……自分達がちゃんと化物だって自覚しないと危ないよ」


「いや……別に、人間ですし。まだ人間やめてるつもりないですよ」



優香、その言い方だと……これから辞めるみたいな言い方に聞こえるよ?



「そうですよ。私は一応10年間やってますし。最前線組も基準の最低ギリギリでしたよ?」


「それ、初めて2年くらいの時でしょ?しかも、小6って………最前線組に正式加入の最年少記録、彩陽さんから千春に変わってるっていうくらいの、前代未聞のことなんだけど?」


「………?」


「理解してないだと!?」


「そんなの、考えたことないですし……」


「うんうん。私達はやれって言われたことしかやってませんよ?意外と」


「…………………………私が言いたいこと、2人が味方で良かったことだけだね」


「「……………………………えっ?」」


「分かんなくて大丈夫だよ。こっちの話だから」


「まぁ、なんでもいいっすわ」


「そうだね」


「こりゃ結憂さん達も頭を抱えるわけか………自分よりも力が上な人間が下にいる上の立場ほど、面倒臭いことは無いな」


「………アルさん、さっきからボソボソ何を言ってるんですか?聞き取れないんですけど」


「そうっすよ~。意思表示くらいはハッキリしてくだせぇな~」


「いちいち突っ込まなくていいから。用は終わったから………後は好きにしていいよ」


「呼び出したのそっちじゃないっすか」


「ごめんごめん。言い方悪かったね………じゃあ、またね」


「ういっーす」


「はーい」



私と優香はアルさんが居る部屋を後にした。


アルさんがさっきボソボソと言っていた独り言、私は本当に聞き取れなかったけど、優香はちゃんと聞き取っているみたい。


なんか、ずっとニヤニヤしているなーっていうのは思っていたけど………優香の聞いてないは本当に聞いてないように見えるから厄介だよ。


それでちゃっかり一部始終聞いちゃってるんだから。素直なくせに、そういうところの嘘をつくのが本当に上手い。無駄に演技力高いのが謎。



「いや~、化物だってさー、私達」


「うーん……そんなにかな?」


「私達にとっては当たり前のようにやっちゃってたけど、よくよく考えてみたら、綾音さんとかシャゼラさん相手にタイマンで向こうが全力投球なのに、こっちは対人格闘だけで勝っちゃってるわけだからね。そりゃそうなるよ」


「それをボソボソと言ったのか………別に、最前線組なんてそんなもんじゃないの?」


「その最前線組を相手取って、ハンディ背負ってても勝てるというのが、それこそ本物の化物だって言いたいんじゃない?私なんて希世乃さんも同じ条件で勝ってるし」


「神術相手にして、よく体一つで勝てたね。さすがに無理だわ」


「言うてもパワーごり押しやからな。希世乃さん。軌道と動作見とけばなんとかなる」


「普通は分かってても何ともならんよ」

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