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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {fifty-five} 【heartbreak club】

私は急いで優香に電話を掛けようとスマホを開いた。すると、私の後ろから人の気配がした。



「千春!!」


「優香!?」


「多分……異界貴族九刃の刺客か何かが、この大学内に潜んでいるかも……!!」


「だ、だよね……それに、友達が……」


「…………だいぶ、やってくれたな……」


「……………………っ!!」



優香の表情が一気に険しくなった。


最近、よく見るようになった……優香の殺気だった表情。


優香はその表情のまま、連絡橋を囲む強化ガラスを素手で殴って破壊して下のフロアまで飛び降りた。私も混乱しながらも優香の後を追った。



優香と私は、そのまま友達を殺した奴の索敵を始めた。幻魔術は索敵に優れている。

遠隔操作が出来る術式も豊富にあるから、接近戦よりも遠距離から不意討ちで仕掛ける戦法が正攻法なところもある。


結憂さんと美紅さんはゴリゴリの白兵戦で使っているけど、それはあの2人が特殊な戦い方をしているっていうだけ。

千明さんのように、相手に気付かれないように居場所をピンポイントで特定して、その座標にあわせて術式を展開させて相手を殺すというもの。


優香はどっちも……ってところかな。

U-monster神創種のクォーターでも優香で、その血が色濃く出ているから、幻魔術に関しても生まれながらにして高い水準で扱えている。


幻魔術をメインとした白兵戦も、千明さんのような暗殺も簡単にやってのける。


ただ、今回の相手が幻魔術がマトモに通用する相手かどうかは……別の話だ。異界貴族九刃となれば、幻魔術に関しての対策もしているはず。


私が使える皇血術式や遁術なんかも………ある程度は読まれる可能性がある。ただ、私のスキルも”特殊”なものではあるから、それをどこまで先読みされているのかは謎。

特殊なスキルと言っても、今までに何人かは使い手が存在していたものであるから、総督府からしても特別珍しいという見方はされない。


優香の存在も起因して、私のスキルに関しては完全に陰に隠れているといっても良いだろう。ただ、そのお陰で私の情報というのは敵には詳しくは知られていないはずだ。



(友達の仇は…………私が討つ!!)


「千春、居る………」


「どこに?」


「あそこの……何人か集まっているところの1人。あそこの3年の集団の」


「えっ………?」



優香の視線の先には男女が何人か集まって、なにやら話している。さっきの事があったのか、全員が困惑している様子だ。

パッと見では、まさか……あのグループの中に友達を殺した奴が居るなんていうのは分からない。


しかし、見覚えのある……優香が異界貴族九刃の2人を殺した時に持ち出した、あのパワードスーツを服の下に隠すように着ている奴が男が一人居た。



(アイツか………!!)



私が術式を発動させようとしたところ、その男が私の方を向いた。



「気付いたな……」


「うん……そうみたい」


「えっ?あれって……?2年の赤城ちゃんと、1年の鷹山ちゃん……だよね?」


「誰か知り合いでも居るの?」


「…………………赤城、鷹山」


「えっ?」


「どうしたの?和也(かずや)?」


「先輩達!!ソイツから離れてください!!」


「「「「はぁ……………?」」」」



しかし、その呼び掛けも叶わず………和也と呼ばれた男以外は……全員、一瞬にして真っ赤な肉片となってしまったのだ。

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