re.cord {fifty-one}
「あーあ、お腹空いたー」
「昨日の温めて先食べてていいよ」
「えー、温めておいてよー」
「それくらいは自分でやれ」
「ぶー、いいじゃん。ちょっとくらい……」
「はぁ……仕方無いな………」
「ぶーぶー」
私はテーブルに顔を乗せてパパがご飯を持ってきてくれるのを待った。
一人暮らし始めたら、こういうことも全部一人でやらないといけなくなるんだよなぁ……正直言って、自信無いな。
優香とかは「思った以上に何とかなるもんだよ」って言ってるけど……優香だから何とかなってるだけで、私に出きるのかって言ったら不安しかない。
他人に甘えている時点で駄目だと思う。経済的には自立できるくらいはある。でも、精神的に誰かに依存するっていう癖が未だに抜けてないから。
依存し過ぎるのが駄目であって、多少は大丈夫とか言われたりもするけど……私の場合は依存し過ぎている方に当て嵌まっているから。
優香に依存しちゃってるからな………
なんことを考えてると、パパがレンジで温めてくれた昨日の夕飯と、さっき作っていた朝ごはんを持ってきてくれた。
朝から食う量じゃないなっていうくらいの量のご飯が私の目の前に並んでいる。私も私で結構食べる方だから。
半日以上何も食べていないからってわけじゃなくて、食べる時は本当にずっと食べてるようなタイプ。優香ほどじゃないにしろ、私も大学の友達からは「カービィ」って言われるくらいには食べる。
カービィって言われると可愛い感じがするけど、あれってよくよく考えると歩く胃袋だからね。胃袋を可愛くしただけのキャラだからね。
アダ名胃袋ってなると、何か嫌だな。
「いただきま~す」
「そういえば、千春はシャゼラ達から何か聞いてないか?」
「んえっ、ふぁにを?」
「………………もう少し、落ち着いて食え」
「んほっ、ひらないよ。んんっ……!!」
「食いながら喋るな。口の中のもの、無くなってからにしろ」
「…………んぐっ。私も何も聞いていないよ?FGOox-01211にいるのかなって思ったけど、居ないって帰ってきたし。総督府には勿論居ない」
「そうか」
「もしかして、姉ちゃんの婚活でも手伝ってんじゃないの?ママ」
「美奈子も良い年齢というのもあるしな………」
「結婚したいとか言いながらね~?姉ちゃんってポンコツじゃん。求めてばっかで自分からは何もしないゴミじゃん。今時、そんなクソ女が結婚できると思ってるんかね?」
「そこまで言うなって。美奈子だって頑張ってる部分はある」
「優香の方が何百倍も頑張ってるわ。比較すること自体失礼だよ。自分が小学生の時に生まれたような大学生よりも自分の力で生きていけない三十路ってどうなんだよ」
「優香ちゃんを比較対象にするのはちょっと違うって思うな」
「同じ女の子であることには変わりないでしょ。別に優香だって元から凄かったわけじゃないんだから。色々なことと向き合って、戦ってきたからこその今があるわけで。それをやってこなかったクソ姉貴と同じ女として見れないよ。姉ちゃんはそもそも人間として扱えないわ」
「落ち着け落ち着け。あんまりのんびりしてると、大学も送れるぞ」
「……………分かった」




