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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {forty-four} 'Arc~en~Ciel

「おやっ?君は……シャゼラさんのところの令嬢さん?」


「あっ…………」



話し掛けてくるんかい。ビックリしたな。


吸ってるタイミングだったから、思わず噎せそうになったわ。



「千春ちゃん、だっけ?君なら上とも深く繋がっているから色々と知ってるんじゃ?」


「いえ、私も……何も」


「そんなわけないでしょ。だって最前線組でしょ?何も知らされていない状態で異界貴族九刃と戦わせるなんて真似、させないと思うけどね?」



うわぁ………面倒臭いパターンのヤツか。


上手いこと私から裏の情報を聞いて、それをどこかに流すつもりだろうな。こういう類いの奴等は「誰も言わない」とか言って平気で機密事項すらもばらまくからな。


信用ならないよ。私よりもちょっと長生きしてるくらいで調子に乗らないでほしい。


気付いたら、私は、腰に差していた刀の柄に手を掛けていた。本能的に「余計なことをするなら殺す」というのが染み付いているのだろう。


10年もやってれば誰でもそうなるか。特に、最前線組ともなれば、警戒と同時に臨戦態勢になるようになっちゃってるから。



「機密事項なんで」


「そんな固いこと言わな____」


「おい、おっさん。うちの幼馴染みに何か用?」


「優香!!」


「ちょっと、いきなりタメ口は無いんじゃないのかな?君らよりもずっと長く、人生を歩んできている。クエストバーサーカーでも社会人としても君達よりは遥かに経験値が多いんだよ?」


「大学生だよね?君?そんなんじゃ社会人としてやっていけな___」


「ほぼ初対面にタメ口聞いてるような奴が……そんなペッラペラの人生論、語ってんじゃねぇよ」


「「…………………………………ッ!?」」



優香の声が聞こえて、オジサン2人が喋っている途中に、優香が2人の首元に刀を押し当てていた。

二刀流で、それぞれ2人の首をいつでも飛ばせるような状態……オジサン2人も持っていたタバコを地面に落として震えていた。


私も斬りかかろうとしたくらいにウザかったから、代わりに優香がやってくれてスカッとした。このまま首から鮮血を吹き出すところを見るのを悪くないかもしれないね。



「ちょっと……落ち着いてください?」


「そ、そうですよ……こんなところで殺しなんて……」


「お前ら2人を殺したところで何か処罰されると思ってんの?寧ろ、機密事項を聞き出そうとしたお前らを戦線に直接携わる人間としては、余計なことをする奴等を殺す権限は私達にはあるんだよ」


「ひっ………!!」


「ちょっ………!!」


「……………ん?お前ら………」


「やっちゃっていいよ。優香」


「おけ」



私がそう言うと、優香は押し当てていた刀を自分の方に素早く引いて2人の首を飛ばした。2人の首は地面に転がって、体は無くなった首から血を吹き出させながら崩れるように倒れた。


優香も、最初から殺すつもりだったんだろうな。じゃなかったら刀なんて使っていないだろうし。行かしておいて得がある人間というわけでもない。


私と優香で素早く死体を跡形も無く消して、何事も無かったようにタバコを吸い始めた。

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