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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {forty-two}

「あっ、優香のヤツ。サラッと私のことを置いていきやがった!!」


「えっ?後ろに居るけど?」


「ひゃっ!?」


「嫌、ちょっと千春に渡したいものを家に取りに言っていただけだけど………」


「それでも色々とビックリだわ!!」



優香の後を追い掛けようかと思ったら、いつの間にか私の後ろに立っていた。どんな状況においても、私の背後を取ったり出来るのは優香だけ。

優香以外のクエストバーサーカーは私の後ろを急に取るなんていうことは出来ない。そういうのに昔から敏感だから。


そもそも、何を取りに行ったんだろ。私に渡したいものとか言われてもピンと来ないんだよな……誕生日だって全然先だし。


何を渡してくるのかとドキドキしたけど、優香から手渡されたものは………小さな四角い箱のようなものだった。手のひらに乗るくらいの大きさの、金属製の箱。

何の金属かは分からない……やたらと軽いし、密度もそこまであるわけでもなさそう。表面の冷たさがあくまで金属質というだけで、持った感じは発泡スチロールと変わりはない。


振ってみても何か音がするわけでもないし……なんなんだろ?これ。



「これ、どっから拾ってきたの?」


「増田瑞貴の死体を調べていたら、コレがあったんだよ。上着のうちポケットに隠して持っていたっぽい。総督府とかFGOox-01211の調査部に見てもらっても、何かの金属で作られたパワードスーツ的な何かみたいなものらしい」


「えっ?これ、着るヤツなの?」


「ついでに草野博子からも全く同じヤツが出てきた。私みたいに不意討ちの瞬殺の戦い方をするようなアホ以外の相手には、タイミングを見計らってスイッチを押して身に付けられるっていうヤツだろうね」


「そ、そうなんだ……サイズとかってどうなんだろ?」


「起動と同時にその人の体型とかを瞬時に計算してピッタリのサイズになるみたい。一回着てみたから」


「えっ!?もう着たの!?」


「ピッチリとした黒タイツみたいなヤツよ?特に何か付いてるわけでもない。パッと見、ガンツスーツみたいなもんよ。それよりも黒タイツみたいな感じ」


「あんま、着たくないな……」


「あんまり肌に貼り付いている感じもないよ。後、たまたま首のあたりを触ってみたら、上着みたいのが背中から羽みたいに出てきた。おー!!ってなったよ。仮面ライダーの変身みたいな」


「分かる人ならすぐに分かる例えだけど、分からない人には絶対に分からない例えをありがとう」


「上着は普通に薄いジャケットみたいだけど、自分の体から出る異能力以外は基本的に反射するみたい。後、物理攻撃にも耐久力ある。そこら辺にあった刀で腕切ってみたら刀粉砕したくらい」


「何してんねん。そんな体張らなくてもいいじゃん。………でも、本当にパワードスーツみたいな感じだね。そうしたら、」


「腕捲りとかも出きるよ。まくったら、その部分は勿論、ソレの効果は無くなるけどね。後、これ着たまま壁殴ったらキュィィィンって音がしてから、衝撃波みたいのも出てきたよ」


「あぶなっ!!」


「まぁ、ゴーストタウンでやったら大丈夫っしょ。その街、更地になったけど」


「ゴーストタウンじゃなかったら最悪だったよ」

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