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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {thirty-one}

「へぇ?」


(まさか………異界貴族九刃!?)



肩よりも少し下に伸びた、青と茶色を混ぜたような髪に、どことなく太古の民族衣裳を思わせるような服装をしている。

草野博子は現代の女の子を思わせるような格好をしていたのに対して、随分と個性的な格好をしている。


もしかして、こっちが異界貴族九刃の正装みたいなものだろうか?


いや、第一……目の前の人間が異界貴族九刃の一人と決まったわけじゃない。



「お前………もしかして……異界貴族九刃か……?」


「異界貴族九刃だったんすか!?」



それを聞いてるんだよ、優香。それに、いちいちデカい声を出すな。



「私の名前は増田瑞貴……」


「やべっ、序列三位じゃんか」


「…………赤城優香。お前は他人の話を聞くということが出来ないらしいね?」


「協調性無いんで」



無駄に煽っていくスタイル止めろ!!


わざわざ要らないことを言って怒らせる必要なんて無いじゃん。しかも、まさかの………いきなり上位者が出てくるなんて。



「ここまで来た人間は初めてだ。ここまで来たのはクババとお前達くらいだよ……」


「芽郁さんか」


「赤城優香。お前については名前くらいなら聞いたことがあるようなレベル。何せ、あの松岡美紅と赤城千明の孫であり、赤城結憂の娘と来た。そして、親族にもFGOox-01211女王のウィゼル……松岡綾音に、その妹であるシャゼラ・レ・オラースト……その娘まで来ているとはね」


「だから何すか?」


「お前みたいのが最前線組に居るのかも分からない……実力に関しては未知数だ。ただ、ここまで来たということは……相応の何らかの力があるっていうことは間違いないと判断した」


「ほっ?」



増田瑞貴は両方の手のひらから(つるぎ)を出現させた。その時に僅かながら魔術によるものということを察知した。見えない陣を展開できるのか……しかも、詠唱も予備動作も一切無しか。


しかも、両手の剣………美紅さんの能力である、無効化と同じ力が宿っているようだ。


私は、魔術やスキル……大体の異能に関しては見ただけで分析できるくらいの解析力が先天的に備わっている。


ただ、唯一………優香の能力だけは何回も見ても何一つとして分からなかったが。


異界貴族九刃すらもよく分かっていないから警戒……するんじゃなくて。自分よりは強くないって見方をするんだなって思った。

確かに、実力としては相当高いのかもしれない。けど、それに甘んじて目の前の未知数の人間を自分よりも下と見るのは………あまりにも、驕りというものではないだろうか。


別に、増田瑞貴に限ったことじゃなくて……不特定多数の人間に言えることだが。分からないなら分からないなりに警戒しておくのが自分のためってものだろうに。



「そんなに余裕をかましていられるのも今のうちだ。”機械神術(マキナ・アーク)”……」


「てか、さっきから初対面の人間に対してお前お前って……ずーっと気になってたんですけど」


「”百機凌乱(ひゃっきりょうらん)”」


「シカトかよ、テメぇ」


「優香…………!!」

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