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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {twenty-eight}

「てか、灰皿置いてあるの有り難いね」


「えっ?灰皿なんてあったの?」


「ほれっ」


「あっ」



優香が壁に寄り掛かってタバコ刷ってたから「なんで止まってるんだろ?」っていうのは疑問だったけど……灰皿があったみたいで。建物の陰になっていて見えづらくて分からなかった。


ちょっと人混み歩いて精神的に疲れたから、少し休憩するか……芽郁さんとのトラブルの後っていうこともあって。


優香は壁に寄り掛かって立って吸っているけど、私は壁際に座って踞るようにしてIQOSを吸ってる。



「あぁ………どこに居んだろ?異界貴族九刃は」


「どこだろうね?」



座ったら優香が落としたタバコの灰が私の頭に少しだけ降りかかってる。フケみたいになっちゃってる。一瞬だけ、晴れているのに雪が降ってる!?なんて思ったけど。


冷たくなかったし、風向きからして優香の灰だろうね。座っている私が悪いから優香には何も言えないけど。そこまで気にするようなことでもないし。



「…………IQOSだけじゃ物足りないかも」


「ちょっと吸う?私の」


「ちょっとだけ」



優香はそう言って私のタバコ1本とライターを渡してくれた。


………いや、流石に1本は吸いきれないよ。


私の言った”ちょっと”っていうのは、そういうことじゃない。



「ほれっ」


「優香の吸ってるの、ちょっと吸うだけでいいや」


「あらっ、そんだけで良いの。間接キスにもなっちゃうよーん?」


「それでいいよ」


「千春が良いなら良いけど………」



なんでちょっと引き気味なんだよ。さっきまで私のおっぱいについて何やかんや言っていた癖にさ。意味が分からん。

間接キスの方が恥ずかしくないでしょ。しかも女同士でしょ。そんなの恥ずかしがるような間柄でも無いでしょうに。



「じゃあ、IQOSちょうど無くなったから」


「だからって、わざわざ私の吸ってるのを吸わなくても……」


「いちいちうるさい。そんな細かいことを気にするような性格じゃないでしょ?」


「A型だし」


「血液型は関係無いから」


「それはそうだけど……」



私は優香の近くに寄って優香の吸いかけのタバコを吸った。優香が指で持っているのを私の口を近付けて……感じ。


たまに池袋の喫煙所とかで見掛ける、バカップルみたいなことをしているけど。



「……………………………………………んっ」


「………………………………………………………」


「………ふぅ~、あ”っ!!やばっ………キツッ………!!えっ………?優香っていつもこんなん吸ってるの?」


「私はちょっとタール強くないと………ただの煙吸ってるみたいな気分になっちゃうから。なんか物足りないってなる」


「うぅ………に”ゃっ……!!うへっ……!!」


「そんなになる?」


「これはヤバいって本当に駄目なヤツ………あふっ………」


「なんか、面白」


「こっちは面白くないけどね!?こんなのずっと吸ってたら体おかしくなっちゃうよ!!」


「ならない、ならない。大丈夫。私がなんともなってないから」


「こんなの吸ってるから頭おかしくなるんだよ」


「頭は元から」


「そっか」

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