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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {fourteen}

「あぁ……殆ど何も分からなかったー。ぶっちゃけ、名前だけ知っててもなぁ……」


「何も知らないよりは全然良いでしょ。名前だけでも十分な情報だよ。今の時代。個人を特定できる可能性がグッと上がったわけなんだし」


「ふーん、そんなもんかね~」


「それでも難しいよ。相手が相手だから」


「どこに居るか分かんないしね。どこにでも現れるようなタイプでしょ?異界貴族九刃って」


「だろうね。FGOox-01211にだって普通に来れるはずだから。私達の動きを予め把握していてFGOox-01211に先回りしてる可能性もあるから、ちょっと見ていこうかなってくらい」


「ふむふむ」



通りを歩きながら異界貴族九刃の痕跡を探る。


流石に私達の動向とか無関係に一回も来ていないって言うことはないはず。あの綾音さんが統括している星でもあり、地球よりも遥かに文明が進んでいるところでもある。


異界貴族九刃としては高い軍事力や資金力を持った敵陣のFGOox-01211を下調べすらもしていないっていうことないだろう。当人じゃなかったとしても、刺客や諜報部隊のようなものは派遣しているはずだ。


ちょっとでも足跡とか残ってるでしょ。一切の痕跡を残さずにFGOox-01211に乗り込むなんて不可能に近いと思うし。

綾音さん自体はずっと日本に居るけど、FGOox-01211に関して何が起こっているのか、何が起こり得るのかを常に目を光らせている状態。


綾音さん、高校時代から培われてきたものでもある。FGOox-01211が奇襲された時に奇襲されたと同時にFGOox-01211に居て、仕掛けてきた連中を一人で殲滅したとかいう化物だから。学校帰りだったらしくて制服みたいだったけど。


文字通りの一騎当千ってわけだね。化物と言われる人は昔から本当に化物じみたことを繰り返してるんだなって思うよ。その化物遺伝子を色濃く受け継いでるのが隣に居るんですが。



「でも、流石に市街地の方………王宮周辺には無いんじゃないのかな?ちょっと外れの方とか」


「あー、一理あるかも」


「そこまでして徹底して情報を漏らしたくないんなら、変に余計なことはしないと思う。裏をかくようなこともしないはず。ヴァルドヘイム自体も表立って活動するよりかは暗躍の方が本領みたいなとこあるし。クエストバーサーカーって本来そういうもんでしょ?」


「えっ?そうなの?」


「今は割と表立ってクエストバーサーカーが仕事の一つとしてなってるけど、本来は暗部のような小規模の団体から始まってるから。彩陽さん世代……美紅さん世代からバチバチに戦闘するようになったみたいなもんでしょ」


「えぇ、なんか意外」


「美紅さんも話していたけどね。ずっと。千春って意外とそういうところは知らないんだよね~」


「…………………………あぅ」


「本来のクエストバーサーカーの戦い方としては私が一番近いんじゃない。暗殺に近い状態で相手を不意討ちで仕留めるみたいな」


「そう言えば、美紅さんも綾音さんも暗殺が結構得意だったとか何とか……」


「そういうことよ」

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