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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
~創世と創星の災禍~

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re.cord {thirteen}

「外でも2人の喧嘩だと被害がとんでもないことになるから抑えてね?」


「だってコイツが……このメガネが………」


「そんな新八みたいなイジり方しないでよ。メガネが本体みたいな」


「あー、もういいや。気にした私が悪かったよ。…………チッ」


「ただのヤンキーなんだよ、千春」


「それなのそれなっす」


「それ、綾音さんのだろ」


「ははっ」


「一応なんですけど………名前以外には特に何も分からないってとこですか?」


「そうだね。根城とか……それこそ能力とかまでは一切分からないね。全然尻尾を出してくれないから」


「そんなん出させりゃいい話っすよ」


「それが難しいんだっつう話をしてるの聞いてた?」


「難しいからなんだって話じゃん。やらなきゃいけないんだから悩んでたって始まんないでしょうに」


「確かに、優香の言う通りだね。あれこれ悩んでいたってどうにかなるようなことでもない」


「しかも、一応ながらも一人は倒しているわけだし。流石に向こうもじっとしているっていうことは無いでしょ。向こうだって殺したヤツをそのまま野放しにしておくほど悠長じゃないはずだから」


「……………………………………」



その通り、なんだよな。


仮に身内同士の仲が悪かったとしても、身内が殺されたからって何も動かない連中ではないだろう。ある程度の対策やら動きやらを見せてくる可能性は高い。


遅かれ早かれ何かしら私達に対して仕掛けてくることだろうから。結憂さんを圧倒した人間を瞬殺したという人間がヴァルドヘイムにいるとなれば、そんな未知数の驚異を放置する馬鹿は居ないはず。


私はIQOSを吸いながら色々と改めて考え直す。


こちらには異界貴族九刃の情報が少ないのは承知だが、それは向こうにとっても同じことということだろう。



「………分かりました。他の情報に関してはうちらが適当に調べておきます」


「うん。そこら辺は任せるよ。上手いことやってくれればね。何かあればいつでも力になることもできるし」


「じゃあ、そういうことで。私と優香は一旦これで………優香、行くよ」


「どこに?」


「一応、FGOox-01211を偵察するよ。何かあるかもしれないし………後、今のタイミングで音楽聞いてんじゃねぇ、何のんきにイヤホンしてんだよ」


「やっぱKAT-TUNは最高やなって」


「知らんがな」


「赤西君の歌声は本当に一級品よ」


「はいはい。分かった分かった。では、アルさん。失礼します」


「ちゃお~」



優香を連れ出して王宮を後にする。


名前だけ分かっただけでも十分か。顔とかまで最低限分かれば……っていうのはあるけど、ぶっちゃけ能力とかが少しでも分かればどうにでもなる。何もしらない状態で一人と相対して優香は難なく討ってしまった。


必要な情報と対策さえ出来れば、こちらに分があるかもしれない。

ただ、第三位よりも上の方になってくると……どれだけの実力になってくるのかが見えてこないから何とも言えないけど。


第一位ともなれば相当なものだろうな。優香でも飄々とはしていられないだろうね。

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