ASCENSION【《|| 佰拾漆 ||》】
「そこまで言わなくても……」
「なんでもいいから。仕事なんでしょ?戦争関連の仕事なんでしょ?分かってるから早く用件言ってよ」
「あー、はいはい」
「何でそっちがキレてんだよ。なんなんだよ、クソババア」
「今日の結憂は機嫌悪いみたいだな……」
「うん。あんま刺激の方が良いね。いちゃもん付けられたら面倒臭いし」
てか、何で私がまだ語り手なの?主人公が目の前に居るのに?
このまま私に押し付ける気なのか?このままだと私まで機嫌悪くなりそうなんだけど。千明さんに八つ当たりしそうなんですけども?
それは拒否するぞ。
さっきまで割と長々と過去の話で語り手やらされたんだから。てか、さっきの過去の話だってシャゼラメインのエピソードだったんだからさ……だったらシャゼラで良いじゃん。
前々から気になってたんだけど、お兄ちゃんが主人公の時から優遇され過ぎじゃない?
シャゼラって。私も優遇はされている方かもしれないけどさ……何かと出てくるのも、何かと理由があってのことかもしれないし。
伏線とか物語上の都合じゃなくて……もっと、何か裏が有りそうな感じの。
でも、シャゼラは途中から急に出始めたイメージだしな。結憂が主人公やり始めてから出番が増えてきたっていうか……過去のエピソードも出てくるようになってきたというか。
絶対に何かあるでしょ。
そこまで名にかを匂わせているならさ……何かしらの思い入れがあるならさ……語り手やってもいいんじゃない?
シャゼラだけじゃない?マトモに語り手やったりとかしていないの。
佳織だってやっていた……ような気がする。多分。出てきたばっかりの頃とか、千明さんと出会うところの場所。U-worldとかチョコチョコやっていた気がする。
後、色々とメタ発言多くなったな。物語に関係無い話しかしとらん。
「結憂、ここは一応禁煙なんだけど」
「IQOSだから良いだろ」
「そういうもんじゃないんだよな」
「うるせぇな、いちいち……」
「娘はグレ始めてる………」
「グレたことに関しては千明さんの原因とかもありそう」
「……………………まぁ」
「ここで開き直ったら毒親の素質あるよ。美紅くんにブチギレられるくらいにストレス溜めさせるんだから。日頃の行いが誰よりも悪いんだよ、千明さんは」
「お酒の話は………」
「千明さん酒癖悪いからな~。兄さんも兄さんでよく我慢した方だと思うよ」
「あのー!!用件はー!!」
「あっ、あぁ………ごめんごめん。瑠々と優寿の3人で見てきてほしいところがあるんだ」
「……………………未開の地?」
「そうそう。前に綾音達が1回行ったきりになっていたから。多分、そこに何かあると睨んではいるよ」
「…………分かった」
「結憂のことだから死なないとは思うけど、絶対に気を抜かないようにね」
「……………………………うん」
「瑠々と優寿は近くで待っているから、そのまま向かっちゃっていいよ」
「……………………………………」
結憂は無言のまま立ち去った。
結憂は口が悪くて真っ直ぐ過ぎるだけだからね。根はしっかりとした良い子だから。




