ASCENSION【《|| 佰拾陸 ||》】
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「お待たせみ……ぃたしましたぁ」
「あっ、結憂。ようやく来た」
「何してたの?いつもならもっと早いのに」
「飯食って一服してたら遅くなった」
「だいぶ能天気だな、結憂も」
「そりゃ、まぁ……あの両親の息子……じゃねぇや、娘だし」
「自分の性別間違えるとか、IQどっか捨ててきたの?てか、私ってそんな能天気じゃないでしょ」
「「「………………………………………」」」
「えっ?なんで?皆して無言になるの?酷くない?」
「てか、語り手誰やんの?」
「結憂でしょ。お主が主役だろ」
「さっきまでの繋ぎが綾姉さんでしょ。だったら綾姉さんでいいよ」
「良くねぇよ。主役の宿命なんだから受け入れろ」
「来なきゃよかったよ」
「嵐のコンサートのライブのDVD、後で寮に送ってあげるから」
「それくらい自分で買うわ。てか、今は嵐よりもKAT-TUNの6人時代とNEWSのが欲しいんだけど」
「生意気だな」
「うるせぇよ、クソババア」
「絶賛反抗期ナウなの面白いな」
「反抗期の男子中学生にしか見えないな」
「あれ?あの手越モドキは?」
「その例え、兄さんも言ったよ」
「えっ?何が」
「発言まで似るってことあるの?遺伝で似るのって見た目だけじゃないの?性格とか言動って環境によるんじゃないの?」
「父親の真似ばっかりしてたらね。そりゃコレが出来上がるに決まってる」
「だから何がだよ。なんで「早く来て」って催促した手越モドキが来てねぇんだよ」
「その手越モドキっていうの辞めてくれないかな。ちょっと笑っちゃうんだけど」
「金髪の人、全員手越モドキになるけど」
「じゃあ………うーん……手越祐也で」
「嫌、同じだろ。フルネームになっただけだろ」
「モドキ祐也で」
「それは流石に怒られるぞ」
「(`・ω・´)ゞテイッ」
「顔文字使うな」
面倒臭いのが居なくなったと思ったら、また面倒臭いのがやって来たよ。てか、あの性別不明チャンカパーナ……勝手に急がせるLINE送っていたのかよ。急がせた本人が居ないとかおかしいだろ。
変な置き土産してんじゃねぇよ。余計なことしかしないんだから、あの金髪。
「てか、何で帰ったの?育児?」
「と、さっきLINEで仕事あるっつってた。リモートとかで全部オンラインで仕事しているみたいよ」
「あー、保険屋のヤツか。あの人って何で保険屋なんてやってんの?雇われの身じゃない方が稼げるんじゃないの?」
「さぁ?でも、ずっとやってるつもりは無いってさ。人の繋がり増やして子供大きくなったら本格的に動くんだってさ」
「ふーん、そこら辺はどうでもいいけどさ……で?何か用?」
「本当にクソ生意気なとこだけは千明さんに似たんだな。ちょいちょいイラッとさせる発言。昔の千明さん思い出すわ」
「えぇ………そんな性悪になっちゃってるの……?ちょっと気を付けよ……」
「余計な吹き込まないで」
「事実だろ」
「事実でも言っていいことと悪いことあるでしょ」
「往生際が悪いな、本当に私の母親かよ」
「………………………………」
結憂、流石に言い過ぎ。
これこそ、事実でも言っていいことと悪いことあるでしょって言いたいわ。




