Re.ASCENSION【 18 】
「姉様、私達もこんなところまで名が知れてるんですね。まだデビューして日が浅いのに」
「ホントだよ。ジャニーズの曲ばっかカバーしてるだけだし。振り付けもそっくり真似して……」
「KAT-TUNが難しいんですよね」
「踊りはともかく、歌がムズい。しかも、KAT-TUNのカバーの時のラップは佳織だし。なんで?って思う」
「いや………何となく、聖君っぽいじゃん?」
「そんなことないと思いますけど………」
「まさか、人気のツートップの2人とプロデューサーが自分の店に来てくれるとは……ありがたいですね」
「プロデューサーなんてそんな………メンバーが頑張ってるだけですし。メンバー全員のスペックが高いだけで、俺は何もしてませんし」
「そんな謙遜すんなってお兄ちゃん。お兄ちゃんだって普通に踊ったり何なりする時はするじゃんか」
「楽しそうだから混ざろうかなって」
「理由が小学生のかくれんぼと一緒なんだけど」
「かくれんぼって英語カッコいいですよね。ハイド・アンド・シークって」
「今、その話関係ある?」
確かにカッコいいのは分かるけども。中二心がくすぐられる英訳だよね。
日本語だとダサいけど、英語にするとカッコいい言葉の一つだよね。他に何かあったかなって考えてみたけど……英語分かんないから全然出てこない。
てへぺろ☆
……って、なんて雑談している間にお兄ちゃんはラーメン完食しているんだが。結構な量があったはずなのに平然と平らげている。
話しながら食うスピードじゃないよね?ラーメン来てから10分くらいしか経ってなくない?下手したら10分も経っていないような短時間ですよ?
えっ?一人だけ早食い競争でもやってるんですか?一人でフードファイトでもしているんですか?
お兄ちゃんが食べるのが早いのはいつものことだけど……こんなに早かったっけ?麺類とは言えども、流石にドン引きの速さなんだけど。
「お兄ちゃん、食べるの早くない?えっ……?スープもめっちゃ飲んでるじゃん」
「めっちゃ旨いのよ、ここのスープ」
「いや……まぁ……それは分かるけど。スープ飲む飲まないじゃなくて、早すぎない?食べるの?」
「普通に食ってたつもりなんだけどな……そんな引くほどの早さか?」
「早いですよ。えっ?胃袋ブラックホールかなんかですか?カービィでもお腹の中に飼育しているんですか?絶対にお腹の中にカービィ居ますよね?」
シャゼラって本当に表現が独特だよな。胃袋ブラックホールは分かるけど、腹の中にカービィ飼ってるっていうのは……ちょっと何言ってるか分かんないかな?
カービィに関しては共感できないかな?
お兄ちゃんもスルーして無言でスープを啜ってるし。シャゼラが無言で麺啜りながらお兄ちゃんをガン見している。真顔でガン見している。
お兄ちゃんをガン見しても、してしまった発言は取り消せるわけないよ。そこまでお兄ちゃんは万能じゃないからね?何でも出来る神様みたいな存在じゃないからね?
多分、ガチの神様でも過去をやり直すなんていうことは出来ないと思う。カルテナさんとか木綿音が出来ないんだから無理でしょ。
あの2人はガチ神様だから。ガチ・オブ・ゴッドだから。神様だって出来ないことあるんだよ。神様でも出来ないことをお兄ちゃんに出来るわけないじゃん。人間なんだし、一応は。




