ASCENSION【《|| 佰拾参 ||》】
(こんだけ化物揃いなら、身内に黒幕が潜んでいても何ら不思議じゃないもんな……)
「ねぇ、佳織」
「ん?」
「まさか、お主が黒幕か?」
「えっ?何が」
「………………………………………………」
「嫌、そんな無言で顔ガン見されても困るんだけど」
「佳織なわけないか。こんなチンチクリンのアラサーが」
「チンチクリンって、そんな私チビじゃなくない?平均身長以上あるけど?自分がちょっと高身長だからって良い気になるなよ!!」
「そゆことじゃねぇよ。言葉の綾も分からんのか。お前の慶応という学歴は飾りなのか?」
「試験やったら受かっただけだわ。本当は明大とか青山とか行きたかったのに!!」
「なんか、別に学歴無くても良いのに何で学歴に拘るんだろうか?」
「キャラ付け?」
「キャラ付けで行くような大学じゃねぇよ」
「佳織も普通に頭の回転早いもんね。流石はサイボーグみたいな感じなだけあるわ。頭の中に人工知能組み込まれてるのは本当にズルいわ」
「それだけだもん。それ無かったら頭悪いと思う」
「「でしょうな」」
「なんでそんなこと言うのかな?特に綾姉ちゃんは本当に性格が悪いわ。昔っからマジで性悪だもん。なんでこんな性格の悪いサイコパスが男からチヤホヤされるのか?30越えてもチヤホヤされる意味が分からん」
「別に男受け狙ってるわけじゃないんだけど。狙ったこともないんだけど?」
「別に私も男からチヤホヤされたいわけじゃないけど………どっちでもいいっていうか」
「うん。で、私のどこから性格悪いの?自覚はあるけど」
「自覚あるなら私から言う必要なくない?自己申告しているなら別に他人からの評価って要らなくない?」
「照らし合わせっていうヤツだよ。皆と考えがあっているのかなーっていうのを確認したいから」
「要らない確認だわ」
「で、なに?」
「……………メンヘラなとこ、唯我独尊なとこ、すぐにキレて手が出るとこ」
「あー、自覚はしてます。てか、自覚してても他人から言われるとメンタルに凄い言葉が突き刺さるな」
「他人の言葉の方が現実を見せられるからね。これくらいで落ち込んでいるなら、本当にメンヘラだわ。メンヘラってメンタル弱いから」
「それを言ったら楓全員メンヘラでしょうが。千明さんは………最近になって年相応の雰囲気になってきたけど、昔とか揃いも揃ってメンヘラ街道を突き進んでいたじゃん」
「カルテナが生理の日は一番面倒臭い。気持ちは分からんでもないが、あまりにもちょっと度が過ぎてるっていうかさ………何回も殴りたくなった」
「カルテナさんに関しては本気でキレて殴り合いの喧嘩してたな~。向こうが逆ギレしてきたから、思い切り顔面ぶん殴ったりしてた」
「やってたやってた。綾音の怒鳴り声が聞こえたと思ったら、綾音がカルテナのことをボコボコにしてたんだもん。喧嘩っていうか……綾音がカルテナ気絶するまでやるんだもん」
「私も私でちょっとイライラしていたから。そんなんで逆ギレされたら溜まったもんじゃないよ」
「佳織はシャゼラにボコボコされてたけどね。シャゼラが機嫌悪くてモヤモヤしている時に、変な絡み方したら、スキル纏った本気の蹴りを食らって大変なことになってたし」
「普通だったら死んでたよ」




