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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《thousand summer’S_heaven’S door》

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ASCENSION【《|| 佰陸 ||》】

「ちょっとタバコ吸ってくる」


「「はーい」」



私は千明さんと佳織の居る部屋から出て、外へと向かう。

それなりのオフィス構えている割に喫煙所が外にしか無いっていうの面倒臭いんだよな。ラーメン屋とか居酒屋じゃあるまいし。


外だと季節によって暑かったり寒かったりするし。雨とか降ってたら最悪だもん。雨が掛からないように屋根があるとは言っても、場合によっては足とかちょっと濡れるし。

神経質だから意外と気になるんだよ。潔癖とも違うんだよ。なんか気になっちゃうんだよな。


気にしないところは全く気にしない癖に、変なところを気にしすぎるの……自分でも何でだろうって思うもん。


なんなんだろ?私って。



(あっ、LINE来た。結憂からか)



ポケットに入れていたスマホが震動してLINEが来たことを知らせる。LINEを開くと結憂から《気分が変わった。やっぱ行かないことにする》っていう連絡が。


やっぱり、そうなるかもって思ったしね。千明さんと佳織にも同じ文章送っているんだろうな。



(まぁ、来なくても大丈夫っちゃ大丈夫だしね。特に伝えたかったことがあるわけでもないし)









____ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!ドタドタドタドタ………!!____









「うぇっ!?」


(えっ………!?なになに!?中で誰か暴れてんのか!?)


『佳織!!佳織!!ゴキブリ!!ゴキブリがぁぁっ!!』


『ちょっ………!?来んな来んな来んな!!まじでそれで近づくなっつってんの!!殺すぞババア!!』


『取って取って取って取って取って取って取って取って取って…………!!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理理無理無理無理無理無理無理無理無理……………!!』


『私も無理だっつってんじゃん!!死ねっ!!』


(なんだ、千明さんがゴキブリと戦っているだけか)


『いやぁぁぁぁ………!!いやぁぁぁぁ………!!本当に無理なんですけどぉぉぉぉ………!!うわぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁああああぁぁぁぁ……………!!!!』



もう1本くらい吸いたかったけど、中が死ぬほど五月蝿いから少しばかり千明さんの救助にでもいきますか。

中に戻ると、千明さんの体にゴキブリみたいなのが貼り付いていた。でも、ゴキブリにしては体の色が見たことない色だった。


全身が緑色の……エメラルドグリーンのゴキブリが千明さんの体を這っていた。


ゴキブリって茶色か黒じゃね?って思ったけど……後、フォルムとか動き方は完全にゴキブリだから気持ち悪さが半端ない。普通のゴキブリよりも遥かに気持ち悪いんだが。千明さんの体をカサカサと動き回っている。


てか、なんで体にゴキブリがくっついていんだよ。基本的に人の体にくっつくなんていうことないだろ。海外のゴキブリは飛んだりするけど、日本のゴキブリってあんまり飛ばないじゃん?極稀に飛ぶことがあるから、飛んだ時は死ぬほどビビるけど。



「綾音……!!あああああ、ああああ綾音ぇぇぇぇええええ!!!!」


「ちょっ!!来んなよ!!」


「なんで助けてくれないんだよ!!」

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