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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《thousand summer’S_heaven’S door》

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ASCENSION【《|| 玖拾弐 ||》】







▣ーーーーーーーー▣








「どうやら、交戦が始まったようだね。愛生と、あの覇王と例外の」


「そうだね。例外のシャゼラには本当に気をつけてもらいたいけど……あんな煽り文句を並べるのは勝手なんだけどさ。流石に相手が相手だからね?」


「覇王の綾音よりも、シャゼラの方が圧倒的な潜在能力を秘めているしね。皇血術式に遁術……それ以外にも歴代クエストバーサーカーにも居ない、とんでもないほどの戦闘センスの持ち主だし」


「クエストバーサーカーとしての籍を入れて戦闘の鍛練を受けて、僅か1ヶ月ほどで最前線組に加入。それまでは一切戦闘経験が無かった人間とは思えないくらいの才能を見せている」


「まさに、天才ですよね」


「それを後押しするように……その人格にも危険性が見られる。楓を含めた最前線組のクエスト受注数から殺人を行った件数のデータを見ると、かなり危険度の高い存在であることは間違いない」


「殺害件数が?どういうことよ?」


「勿論、戦争に関することも含めているから最前線組は自然と殺害件数は増える傾向なんだけど……次世代組を除いた第三次世界大戦時の最前線組である楓組、美紅、希世乃……シャゼラ以外は10年間の所属期間で受注数が5000件を超えている。1万件以上は美紅と綾音、希世乃だけだけど」


「年間に1000件以上もこなしている時点でヤバいけどね。流石は松岡三兄弟と言ったところか」


「ただ、その3人も含めてもシャゼラ以外は殺害件数は500件を切っている。これは件数=人数だからね。別の対象に放った攻撃の流れ弾による殺害を除いての件数……戦争にガッツリ加担していた割には相当低い数値になっている。綾音と希世乃に関しては、あんな血の気が多いのに、人はあまり殺さない主義だから」


「シャゼラはどうなの?」


「同じ10年間という期間で見ると、2269件という少ない受注数だ。それでいて、殺害件数は112200件という……とんでもない数値を叩き出している」


「えっ!?11万人以上も!?」


「同じクエストバーサーカーに籍を置いている人間だけでも、ゆうに1000人を越える人数を殺害している。残党狩りの概念を持たないはずのヴァルドヘイム組なのだが……ヴァルドヘイム組と相手した勢力は全て、残党が一人残らず殺されている」


「つまり、その残党は……シャゼラが?」


「そういうことになる。かなりの広範囲の術式を展開することができ、尚且つ死体すらも消すことも出きる。あくまで、11万という数値も把握しているだけの数値っていうだけで、それ以上に実際の数値は高くなっていると思う」


「あんな敬語で大人しそうな雰囲気なのにね。楓の中でも、まとめ役の割とマトモな方の人間だと思っていたのに」


「あくまで、それは表面上の話だろうね。美紅の話すシャゼラの本性とは全く違う。おそらく、そこら辺のことをきっちり把握しているのは美紅だけだろうね」


「マジか……そんな化物が愛生さんのとこに……」


「あの美紅が化物と言ってるくらいだし、何よりも天性の……覇気のような殺意を常に纏っているような人間だから」


「……………もう、愛生さんは……」


「まぁ、先が見えてる戦いではあるね」

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