ASCENSION【《|| 玖拾壱 ||》】
「結憂達、久し振りだね?」
「この声は………愛生さん!?」
「あのクソババアか……」
「えっ!?あの、彩陽さんの……幼馴染みの……!!」
「…………今更、何の用だよ。幼馴染みの孫相手に有り得ないくらいの殺気放ちまくりやがって」
「年上に敬語は使わないと駄目だよ?そんな年上に当たり強いところは、美紅の遺伝子が色濃く入っているみたいだね」
「お前がパパを語るんじゃねぇよ」
「…………はぁ、アンタ等よりも付き合い長いんだよ。こっちは幼馴染み殺されてるんだよ。お前の父親に!そして、私達のことを支えてくれた……ヴァルドヘイム大戦の時に支えてくれた……みゆきさんまでも!あの落ちぶれた女王の……!」
「お前よりは遥かに凄い人だわ。そもそも、身内に先に牙を向けたのは向こうだろうが。そんなん殺されても当たり前だわ。そもそも自分の子供を虐げるような真似をしておいて、それで被害者面してる方がイカれてんだろうがよ」
「…………お前、いつからそんなに生意気なったのかな?」
「昔からだわ。パパと綾姉さんからの影響だわ。お前らみたいに体育会系の人間を嫌ってるような人間だからな。そもそも、嫌いになったのはお前らのせいだかな?何が筋を通せだ?何が言ったことは実行しろだ?何もかも口先だけで筋通してねぇのはどっちなんだよ!」
「結憂、落ち着いて」
「世間的には結憂達の方が悪って認識なの知ってる?世の中の腐った部分なんだよ。何を善人面してアイドルとかやってんのか……本当に理解に苦しむよ」
「楓のこと?確かに、悪党の代表格なのは認めるし。そんなヤバい奴等を師事している私たちも同じく腐ってるのは分かってる」
「尚更やばいね」
「だけど、悪党は悪党なりの正義がある。別に悪党が全てにおいて悪じゃない。悪党にだって守るべきものがある。家族とか大切な人が居るんだよ。お前らみたいにマジの善人面して正義を振りかざしているよりはマシだろうが」
「ほんと、そんなところはあの兄妹2人と一緒だね。それと、その姉と……あの金髪と」
「金髪?誰だよ」
「シャゼラさんじゃないの?」
「あっ、あの金髪面白ボーイッシュか」
「おい、あんまりナメた対応すると……こっちもそれなりの制裁を下さないといけないんだよね?」
「逆に制裁を下せるほどの実力があるとお思いで?私達に勝てるだけの実力があるとお思いで?そもそも、私達だけが敵だと思っているのが間違いじゃないんですかね?目の前に居る私達だけが」
「ん?______っ!?」
____ヒュンッ………!!ガキィンッ!!____
「居合い斬りの太刀筋……!これは……!」
「神雷・”天誅殺”!!」
___バリバリバリ…………!!ズドォンッ!!____
「遁術……!?それに、皇血術式………!!まさか、本当に居るなんて………」
「兄様の悪口が聞こえたものでして。年寄りが調子に乗ってると、本気で殺しますよ?愛生様」
「老害極めた奴なんてサージェスだけ十分だわ。前時代の残りカスが意味分からねぇことばっか言ってんじねぇぞ?」
「あ、綾音さん!?」
「綾音さん!!なんでここに!?」
「裏世界の探索を何か突然兄さんからお願いされたから、多分これを見越してたんじゃないのかな?」
「パパが……?」
「あの人、マジでエスパーなの?」
「綾音さんが来てくれたら怖いもの無しですよ!」
「あっ………あの、シャゼラは……?」
「えっ?私って頭数に入ってないの?」
「シャゼラさんもです!」
「オマケみたいになってるの、なんか嫌だな」
「………Killercord”覇王”、Killercord”例外”。まさか、同時に相手とはね……」




