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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《thousand summer’S_heaven’S door》

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ASCENSION【《|| 伍拾陸 ||》】

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ………!!!!」


「あつっ………!!」



シャゼラさん、いつの間に遁術を………


河端が背中から太刀を抜こうとしたと同時に地面から炎の渦が現れて河端を包み込んだ。その表情には冷たく、獲物を狩る蛇のような目をしていた。


シャゼラさんの目付きって普段から鋭いから、怒った時は本当に怖すぎる………途中から喋んなくなったと思ったら術式を仕掛けていたんだ。


綾姉さんに気を取られて足元の術式に気付かなかったんだ。

無意識のうちに連携を取っていたような感じになってる。綾姉さん自体も何も考えていなかったみたいで、普通に河端に近付いていたから炎の渦に巻き込まれそうになっていた。



「ふぅぅぅ………」


「しゃ、シャゼラ………大丈夫?」


「はい。大丈夫です。ちょっと我慢ならなかったので………」


「ずっと見てたけど………あんな顔するんだね………」


「兄様と同じく、妹が居る人間の発言とは思えなかったので。それでいて自分が正しいとか勘違い様が無様過ぎて………つい………」


「……………白骨化、してるじゃん……」


「あの短時間で人体を白骨化できる火力を………楓組って本当に化け物揃いなんだっていうのを実感したわ……」


「…………………………姉様。帰りましょう」


「あっ、うん………」


「と、とりあえずは河端の件は一旦は一件落着なの、かな?」


「そうっすね。後は他の連中がどういう風な動きを見せてくれるのかがですが……五摂家に関しては降伏しているようなものですし………」


「咲紅良達も心折れてるみたいだしね………私も楓組とは戦いたくないし。後で柊さんとは話しておくよ。降伏するっていう手続き踏まないと色々と面倒だし」


「私から通しておくんで平気っすよ。問題なのは………五摂家もクババも居なくなったっていうのに、まだキナ臭い感じがあるのが気になるとこっすけど」


「それなんだよねぇ………お告げって何?」


「いや、それを知りたいのはこっちっすよ。クババが~クババが~とか皆言ってましたけど、本当に芽郁さんは心当たり無いんですか?」


「実は偽物とかはしませんよね?」


「私が本物のはずなんだけどな………お告げって、そんなの言った記憶は無いし。確かに少しはやり取りとかはしてたけど、LINEとかで。それはあくまでお告げとかどうのこうのっていうのを言ってて、その上でどうすればいいかをアドバイス求められたから」


「てか、アドバイス求めてた側が平気で恩を仇で返すようなクズだったとは。どうしようもなんねぇのしか居ねぇじゃねぇっすか」


「綾音ってホント口悪いね………」


「ムカつくんすよ。昔から。ああいうのは。そういうので希世姉とも喧嘩してるんすから。希世姉の顔面ぶん殴ってますし」


「美紅の件でしょ?第三次の東蒲田の時」


「勝手に色々と動いてんなら自分で責任取れや話なんだよ。アドバイスされたからって動いてんのは自分なんだから自分で責任持てよ。兄さんは逆恨み面倒だからって「あくまで参考にして、他の人の意見も聞いて」って言い方するようになったんすよ。馬鹿しか居ねぇから」


「無駄なエリート面してるヤツこそそういうの多いっすからね。本当にクソ人間増えましたよね」



もう、早く帰ろう。早く帰りたい。

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