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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《thousand summer’S_heaven’S door》

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ASCENSION【《|| 漆 ||》】












◐ ーーーーー ◐










「正面に立ってるの、綾音と結憂ですよね。河端さん」


「えっ?なんだ?梛凪魅、もう一回言ってくれないか?」


「正面玄関に居るのが綾音と結憂が居るんですけど」


「あっ、ホントだ。向こうもようやく来たって感じですね。どうします?私が出てもいいですけど」


「やめとけ、雪娜。お前一人じゃ流石に死ぬ。結憂はともかく………今の綾音はお前一人じゃどうにもならない」


「そんな実力差ありますかね……?」


「あるな。万全の綾音では俺達一人ずつ出ていって相手取れるようなレベルじゃないのは前々から言ってるはずだぞ」


「まぁ………前王が摘もうとしたところを美紅が拾っちゃいましたもんね。しかも、自分の遺伝子をぶちこんで。余計に酷いことになりましたよ」


「前王………か。だが、アイツはバカデカい惑星(ほし)の女王にはなれても、真の女王の器じゃない」


「あー、クババですねー」


「結局クババって誰なんですかね?」


「俺も意識的に入ってきてるだけだ。クババは意識で形を持たないはずだが………既にこの世に存在している。だが、当の本人はクババということには気付いていないだろうな」


「とんでもない灯台もと暗しですね~」


「てか、その言い方だと………河端さんは誰がクババだか見破っているような言い方ですよね?見当付いてるんですか?」


「見当じゃないな。確信だ。これは俺の頭に入ってきた。姿も分かってる。お前達も既に会っている人間だ。だが、本人も分かっていないからな。直に意識を受け取っている人間にしか分からない」


「へぇ~、なんか多重人格者みたいな感じですかね?」


「そうなるな。片鱗を見せるが、それがクババとは思わないだろう。自分の中に居る本性くらいにしか思ってないだろうな。当の本人は」


「誰だと思う?梛凪魅」


「私に言われても全然分からないよ~」


「ちなみに、正面に構えている馬鹿2人は違うからな」


「結憂と綾音か」


「あの2人で違うって………それはそれで怖すぎるな………」


「まぁ、そりゃ真の女王だ。世の中の固定概念に縛れるようなものじゃないっていうことくらいは分かるだろ?」


「まぁ、女王だから女王繋がりでクババでしょ!!っていう単純思考みたいたことまでは思ってないですけどね」


「俺から言えるのは……女王だが、固定概念や先入観に囚われるな、とくらいにしか言えないがな。お前らは俺が戦っている本当の理由も分からないだろ?」


「そういえば、確かに」


「それも俺の性格とかからは読み取れないかもしれないな」


「なんかー、こー、ひろゆきみたいですもんねー」


「な、なるほどな………梛凪魅には俺はそう見えてるのか」


「的を射すぎる論破王って感じですね」


「それは分かる」


「色々と考えてみることだな。全てまではいかないが………何よりも自分の身近なものとかには気を付けろとは言えるな」


「あっ、さっきの私の……灯台もと暗しってことですか?」


「それが身に染みて分かる時が来るはずだ。それはお前ら2人だけじゃなくて、ヴァルドヘイム組にも言えるな。これはあくまでシナリオにしか過ぎないのだから」

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