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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《thousand summer’S_heaven’S door》

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ASCENSION【《|| 伍 ||》】

「んじゃ、そろそろ解散しますか?」


「荻窪まで帰りたくないなー」


「すぐ帰れるじゃん。なんのために転移あるんだよ」


「なんか………気分的に?」


「そんな気分は知らねぇ」


「送ってよ。車で」


「意味が分からん。なぜに?」


「行けるでしょ」


「遠いわ」


「川越街道と環八行けばいいじゃん」


「だから距離の問題だっつってんだろ」


「なんだよー。もー」


「そんなに車で帰りたきゃ自分で運転して帰れよ。免許あるんだから」


「運転嫌いだもん」


「私も嫌いだよ」


「美紅も嫌いだよね?」


「うん」


「本当に似ているね。私達兄弟」


「分かったから。帰るなら早く帰れ」


「なんか酷いな………どーせ美紅なら逆にいつまでも滞在させようとするのに」


「当たり前じゃん。希世姉は兄さんじゃないから」


「事実は時に人を傷付けるんだよ」


「だったら傷付くような事実を作らなければいいって思う」


「前々から思ってたんだけど、いつから美紅と綾音はひろゆきみたいになったの?」


「知らん。帰れ」


「はいはーい」







ー ー ー ー ー










語り手……代わりまして………結憂です。


綾姉さんがもう少し踏ん張ってくれればいいのに。途中で投げ出したな。誰かが投げ出すと自動的に主人公である私に語り手の仕事が回ってくるんだよ。


嫌いだわ。そういうところは。



私は今、ソファで寝転がって電子タバコを吸いながらソシャゲをやっている。ちょっと飽きてきたら麻雀やって………それの無限ループ。


ゆっくりするってなると、こうなっちゃうんだよね。本当にオジサンだよ。パパの趣味とかに合わせていたりとかしてたら……こうなった。


遺伝子から似てるから、合わせにいけば私もハマるし………合わせにいった側のはずなのに、私の方がガチでやり込んじゃったりとか。



「結憂~、おじゃま~」


「ん?なんだ、優寿か」


「どうしたの?なんかテンション低いじゃん。大好きなパパと一緒に明日からは戦線に立てるんだよ?」


「それはいいんだけどさ………一緒に居るのが戦線って状況じゃ無きゃ最高なんだけどなぁ~」


「んなこと言ったてね~?流石に一応は身内のやらかしたことだから。うちの両親も駆り出されてるくらいだし」


「えっ?紗々さん達まで出てるの?」


「まぁ………後方部隊だけどね。まぁ、お父さんとお母さんの実力でも後方に充てられるっていうことは……それだけ危険な状況ってことでしょ。本命がようやく出てきたけど、その前段階の時点で異例の配置になっちゃってるんだから」


「世界大戦よりもヤバい戦争って何なんだよ……」


「まーまー、愚痴ったところで何も変わんないしさ。色々とキツいかもだけど、それだけ私達の周りには力強い味方が居るんだからさ」


「そうね~。優寿も最前線だしね」


「なんでだろうね?そんな強くないよ?私」


「優寿の実力と発想はパパでもビックリするくらいにイレギュラーだからね。クエストバーサーカーの能力だったらパパのお墨付きなら自信持てるって」


「美紅さんの言葉って、言い方軽いけどズシッて来る重さがあるからね。不思議だよ」



それだけの経験値積んできたってことじゃない?多分。

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